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ようこそ!市長室へ(19)地域の安全安心を守る守護神に女神誕生!

更新日:2014年11月26日

 深夜に鳴り響く消防車のサイレン。多くの市民が不安を感じます。一方で、火災発生と同時に飛び出してくれる消防団員の活躍に、頼もしさを抱きます。防火防犯のための地域巡回啓発活動、災害時の土のう積みや救助捜索活動など。まさに消防団は、消防に限らず、地域の安全安心を守ってくれる守護神だと思います。
 にもかかわらず、全国の消防団員数は現在約87万人。戦後間もないころの約200万人と比べると大幅な減少で、その傾向には歯止めが掛かりません。可児市でも、定員を僅かに下回る程度で現状を維持していますが、年々団員の確保が難しくなっています。
 しかし、その救世主と目されているのが女性消防団員の登場です。女性団員は、年々増加していて、全国では、現在約2万1000人です。リケジョ(理系女子)やドボジョ(土木系女子)という言葉に代表されるように、女性の多方面への社会進出が広がっています。女性でも男性でも得意不得意はありますが、性別によって初めから制限されるようなことは、あってはならないことです。
 女性消防団員への期待が大きいのは、特に、女性ならではの視点と、消防団のイメージアップです。消防団には厳しい訓練もあり、時間も拘束されますが、その負の面ばかりが強調され過ぎています。実際には、市民の生命・財産を守るという強い使命感に突き動かされて、消防団活動に誇りと気概を抱いてくれています。そして、それを理解し支えてくれる家族がいます。そのことを女性団員が体験し、女性ならではの活動を通じて、広く伝えていってくれれば、市民の理解も深まっていくことでしょう。
 消防団に入って良かったことは?と尋ねると、幅広い仲間ができたこと、地域とのつながりが深まったこと、そして、消防団員である自分自身と家族に誇りをもてたことなどの答えが返ってきます。可児市でも、地域を守る誇り高い守護神に、守護神を支える10人の女神が加わってくれます。
 市民の皆さん、そんな素晴らしい消防団を、ぜひ応援してあげてください。

 可児市長 冨田成輝

(団員コメント)

前島那香さん
今回、可児市でも女性消防団が結成され、とてもうれしく思い入団を決意しました。幼い頃、父が消防団で活動している姿を見て育ってきたので、消防団にずっと憧れていました。これからは、父と同じように市民の方々の防火・防災活動に少しでも力になりたいと考えています。

齊藤裕未さん
活躍する消防団の姿を見るたびに、自分も参加したいという思いを持っていました。可児市初の女性消防団として関わっていけることをうれしく思います。女性の華やかさ、明るさで消防団のイメージアップにつなげていきたいです。これからの活動が楽しみでワクワクしています。

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