更新日:2019年11月1日
さあ、いよいよ「第26回全国山城サミット可児大会」が、9日から2日間開催されます。
みなさんは「山城」と聞くと、どんなお城を頭に浮かべられるでしょうか。名古屋城や大坂城のような平地に建てられた天守のあるお城ではありません。山城はまさに戦うための軍事拠点。敵が攻め込みにくいように山の地形を生かした土塁や堀が築かれ、戦に備えた仕掛けや工夫が随所に見られます。高所ということもあり簡素な造りが多いものの、近年は専門誌やメディアでの露出も増え、山城ファンが急増しています。
そんな盛り上がりを見せる中、可児市で開催される全国山城サミットは、平成6年に国史跡竹田城跡を有する兵庫県朝来市から始まりました。これは、山城の保存や活用を推進するため、地域の活性化や豊かなまちづくりをすすめていくことを目的に行われるイベントです。当時の可児市は地理的条件の良さから多くの山城が築かれ、現在10カ所の山城跡が残されています。これらの多くは丘陵や山頂に残されているため、これまで400年以上も開発を逃れてそのままの姿で残されてきました。地元の人々にとって山城跡はシンボルであり、昔から身近な存在でした。それを後世の子どもたちに継承するため整備し保存することで、観光資源としても活用ができます。
可児市では、地元の方たちの協力を得て、平成27年には美濃金山城跡を、平成29年には久々利城跡と今城跡も全国山城サミット連絡協議会に登録しました。「山城に行こう」など、山城関連イベントも続けてきました。市民の皆さんの山城に対する理解が深まり、山城跡を活かしたまちづくりの取り組みが活発になったことが、今回の「全国山城サミット」の開催につながりました。
「大河ドラマ 麒麟がくる」の放送が始まる来年1月には、明智光秀生誕の地である可児市に大河ドラマ館もオープンします。このことは、「全国山城サミット可児大会」の決定後に決まったことですが、可児市が日本中の注目を浴びるこの願ってもないチャンスに、全国規模の山城イベントが可児で開催されることは大変嬉しいことです。
「全国山城サミット可児大会」では、著名人などのトークイベントなどの他、戦国グルメのまんぷく横丁、全国各地の山城のPRブースが立ち並ぶおしろ横丁、VR体感ゲームなど歴史愛好家の方々はもちろん、市民の皆さんにも家族一緒に楽しんでいただけるイベント満載です。11月9日と10日はぜひ、全国山城サミット可児大会に参加し、戦国時代にタイムスリップしてみませんか。
可児市長 冨田成輝
添付ファイル
第26回全国山城サミット可児大会へ!(pdf 718KB)