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ようこそ!市長室へ(16)異文化のふれあいを楽しみましょう

更新日:2014年6月25日

異文化のふれあいを楽しみましょう

 5331人。今、可児市に暮らしている外国籍市民の数です。平成20年の約7500人をピークに、その後減少したものの、今年1月から増加に転じています。この6月に初めて、フィリピン国籍の人数が、ブラジル国籍を超えました。現在、1位フィリピン2237人、2位ブラジル2204人、3位中国381人となっています。
 日本は、労働力不足を補うため、多くの外国人を受け入れてきました。その一方で、言葉や文化、生活習慣などの違いから、地域住民との間に騒音やごみ出しなど、さまざまなトラブルが発生しました。地方行政には、多言語表記や就学支援など、多種多様な対応が求められます。地方からみれば、国の受け入れ制度設計が本当に万全だったのかとの思いがあります。
 しかしながら、私たちは外国籍市民が多く居住していることを、前向きにとらえたいと思います。
 一つ目は、多様な市民の皆さんが、安心して快適に暮らしていける街。それは、その街の文化度だと思います。外国籍市民が快適に暮らしていけることは、全ての市民の安心・快適な暮らしにつながっていきます。
 二つ目。外国人が多く住む地域だからこそ、幼いうちから共に学び、遊べる可児市ならではの環境があります。子どもたちは、異なる文化に触れるなかで、個性や多様性を認める心を育んでいきます。このお互いを理解し尊重する気持ちこそが、例えば、いじめをなくすことにつながると思います。
 そして三つ目。多文化共生センターの「フレビアカフェ」では、世界各国の料理や雑貨の販売もあり、異国情緒たっぷりです。また、「多文化共生育児サークル Earth Babies」は、国境を越えた子育てがキーワード。多くの日本人・外国人ママが集い、楽しく交流を深めています。
 こんな楽しい場が身近にあるのも、本市の魅力です。まずは、万国共通語の「笑顔」を携え、さまざまな出会いの場に参加してみましょう。笑顔のあいさつには、きっとすてきな笑顔のあいさつが返ってくると思います。

可児市長 冨田成輝


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