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ようこそ!市長室へ(新春対談)明智荘に思いを寄せて

更新日:2019年12月27日
新春対談

いよいよ放送がスタートする大河ドラマ「麒麟がくる」。主人公・明智光秀の母「牧」を演じる石川さゆりさんに、ドラマへの思いなどを、市長が伺いました。(文中敬称略)

明智光秀の母「牧」・・・・ 光秀の幼少時、死んだ父の代わりに「武士としての心構え」を諭す厳しくも心優しき母。


明智荘はとにかく穏やかで、人はみんな心が優しく豊か。そんなところで光秀が大きく成長していきます

市長 お久しぶりです。今日はありがとうございます。よろしくお願いします。 

石川 お久しぶりです。こちらこそよろしくお願いします。

市長 石川さんは、5年前に一度、可児市へいらっしゃいましたよね。可児にはかつて明智荘という荘園があったんですが、ドラマで描かれる明智荘は、どんなところですか。

石川 光秀の母ですから、私はほとんど明智荘にいるんですね。明智荘は、とにかく穏やかで、何かこう、みんなが楽しそう。経済的に豊かってことではないんだけど、とっても心が優しく豊か。お金をかけたきらびやかさではない。明智荘の人たちはなんだかとっても心が温かい、そしてこの牧という女性にしても、着ているもの、目指しているものや、光秀に伝えたいことも、そんなきらびやかなことではない。だけど忘れてはいけない大事な優しさだったり強さだったり、いろんなことを伝えようとしていると思うんですね。そこで光秀が母と共にどう暮らして、またこれから大きく成長していくのかなぁ、っていうところなんですね。

 

一年を通して作りあげていくエネルギーが視聴者の皆さんに届くのが、大河ドラマなんです

市長 石川さんは、以前にも大河ドラマに出演されましたが、今回はいかがですか。

石川 私は歌を47年歌ってきましたけど、もちろん歌もスタッフさんはじめ大勢で作るんですが、ステージの真ん中に立つのは一人なんですね。でも、大河ドラマのチームに参加させていただいて、一年を通したドラマを作るのに、キャストはもちろんスタッフの方たちの数が、ものすごいんですよ。テレビに映っていない、それこそものすごいドラマがあるんです。そのエネルギーが皆さんに届くんだなぁっていうのを感じますね。やっぱり、お話を一年通してこうして大勢で作り上げていく、重ねていく、というのはすごいことだと思います。顔合わせで集まったとき、全員の方は参加できてないんですけど、うわぁ、こんなに大勢の皆さんで大河ドラマを作るんだな、という気持ちになりましたね。

人の心、愛する心という人間ドラマは、時代が変わっても繰り返される、普遍的なものですね

市長 今回のドラマの時代背景は戦国時代ですよね。現代とは全然違うと思いますが、演じられていて特別な感想ってありますか。

石川 戦国時代ですから、人がいつどう心変わりして、誰に付いて、殺し合い、または生き延びていくのか、ドラマの中にそういうのが、いっぱい散りばめられているんです。でも、時代が変わっても、人の心や愛する心っていう人間ドラマは、普遍的に変わらず繰り返されていることですからね。大河ドラマって時代がずっと昔のことなんだけど、皆さんもきっと、今の自分たちと重なり合って面白い。私も台本を読ませてもらってどんどん読めちゃう。歴史のことも知ることが出来ますけど、それだけじゃない、律していかなければいけないこととか、人への思いとか、色んなことを面白く読ませていただいています。

最初は継母になるような気分だったんですが、いつの間にか、日常会話でも本当のお母さんになっている感覚がとても嬉しい


市長 「麒麟がくる」では主人公、光秀のお母さん役ですね。我が子光秀にどんな思いを抱いて演じられましたか。

石川 撮影がスタートした頃は、光秀はどんな人なんだろう、私はその人のお母さんにならなければいけない。まるで、継母になるような感じですよね、よそっぽい感じ。収録が6月からスタートしたのかな、お稽古やロケやスタジオで会ったりしていますと、次第に、ライン交換したりしてね。「お腹を壊しました」とかね、そういうことも言ってらしたりして、「それはね、お腹を壊したんじゃなくて、疲れてるのと風邪気味なんじゃないかと思う、ゆっくり休みなさい」とかね。

市長 本当のお母さんになっちゃうわけですね。

石川 そうそう、いつの間にかね。そんな会話をしてるというのがとっても嬉しいですね。こういった感じでドラマが作られていくんだなって思っています。伝承ですが、光秀の正室煕子さんは、結婚直前の病で痘痕ができた。で、煕子さんのご両親は代わりに妹を嫁がせようとしたんですが、光秀は、僕のお嫁さんになる人は煕子さんですと言い切った。そういうところにも、光秀の人間性を感じて、あぁ、素敵な男性だったんだなぁと。そういう人間っぽい、いろんなものを見ていただきたいと思います。

子を思う母の思い、それを少しでも感じていただけると思います

市長 将来土岐明智家を統率していく宿命をもった我が子を育てる。そんな「牧」という母親を演じられてどんな思いですか。

石川 新たな時代がスタートして、新しい天皇陛下が誕生されましたけど、子どもの頃からどんなすごい教育をされているのかな、とか思うじゃないですか。でも私は、そこまでは分からないですけど、子を思う母の思い、それは少しでも感じられるような気がします。その中で台本を読んで、あぁ、こういうことなんだなぁって思いながら、光秀への接し方とかを考えています。もうとにかく素晴らしいんですよ、台本が。早く見ていただきたいですねぇ。

器にも温かみがありますね

市長 5年前、可児へいらっしゃったときのことは覚えていますか。

石川 はい、アーラで恋文の朗読をさせていただいて。私は陶芸に興味があって、荒川豊蔵資料館の見学もさせていただきました。

市長 そのようですね。実はその豊蔵先生のお弟子さんで、著名な陶芸家の先生から、石川さんへのプレゼントを預かってまいりました。こちらです。

石川 え?私にですか?ありがとうございます。いいですね、手の収まりがいい。なんだかとっても温かい作品ですね。可児市にはいろんな歴史や焼きものがありますね。さらに世界的なギターのメーカーもあって、市民の皆さんも音楽も好きかなぁって。可児市をもっとメジャーにしていきたいですね。今日、私、市長に可児ってどんなところなのかなぁってお伺いしたいと思っていたんです。

大河を見てくださる方が可児市を訪れ、また市民の方も、明智荘のこと、明智一族のこと、光秀のドラマを、肌で感じてほしい

市長 若い人たちは、このままの可児をずっと守ってほしいって言うんですよ。都会みたいににぎやかにならなくてもいい。ほどほど便利で自然があって、昔から知っている人が一緒にいて、というね。だからそこが良さかなぁ。現在の明智荘、可児市は字のごとく「穏やかにくらせるまち」「可能性あふれる児(こ)のそだつまち」を目指しています。ぜひ、また可児市へおいでください。

石川 大河ドラマを見てくださっている方々が、可児市へ行ったときに、ドラマの明智荘のような温もりを感じたり、文化があったり、焼きものがあったりして、これもまた面白いんだなぁと思ってくださったり。可児市民の皆さんも、毎週大河ドラマを観ながら「あ、ここのお話なんだな」とか「こういうところが出てくるんだ」と身近にあっても意外と知らない明智荘のこととか、明智一族や光秀のドラマ、人間性、そういうものを感じてくれたら嬉しい。自分たちの暮らしている地域はこういうところなんだというのがあれば、皆さんもより一層愛着が湧くでしょう。またきっと大河ドラマを見て、明智荘はどこなんだろうって、訪ねる人がたくさんいらっしゃると思います。私もまたぜひお邪魔したいと思います。

市長 今度は歌も歌ってくださいね。

石川 歌いたいですね。皆さんに聞いていただきたいですね。可児を訪れて私も明智荘を感じたいですし。私の光秀への母の思いを、ステージで語りたいと思います。

市長 では最後に、可児市民の皆さんへ一言、メッセージをお願いいたします。

石川 いよいよ大河ドラマが始まりますので、ぜひ「私たちのまちの話なんだな」と毎週楽しみに見てもらえると嬉しいですね。そして、また石川さゆりも歌いに行かせてください。

 

 

 

  今回の対談を終えて、石川さゆりさんの、明智荘への強い思いを感じました。
  そんな思いをもって撮影されたドラマがたくさんの人に見ていただけると思うと、とても嬉しくなりました。
  大河ドラマ、楽しみです!   可児市長 冨田成輝

 

添付ファイル

 

新春対談(pdf 1519KB)