更新日:2016年5月2日
子どもの「成長」にとって大切なのは、経験を積み、視野を広げて、自分の垣根を取り払っていくことだと思います。特に、自分の周囲とは異なる考え、価値観、文化に触れて、違いを許容し、共感できる心を育てることは、自分の器の大きな成長につながります。
可児の子どもたちが、大きく成長していってくれることを願い、オーストラリアとの交流を4年前に始めました。今まで、スカイプ(テレビ電話)による交流や、訪問団の受け入れなどの実績を重ねてきました。そして、昨年11月に、レッドランド市と、教育や文化を中心とする相互協力協定を締結しました。
この協定に基づき、今年の8月に、可児の子どもたちをオーストラリアへ派遣する事業を計画しました。現在、両市連携の橋渡しをしてくださっている、オーストラリア日本野生動物保護教育財団理事長の水野哲男さんが中心となって、可児の子どもたちだけが体験できる特別なプログラムを考えてくれています。
昨年訪問した際、私も、体験予定先を訪問しましたが、一般では体験できない、子どもたちにとってかけがえのない体験となると思いました。コアラやカモノハシ、ジュゴンやクジラ、ワライカワセミや色鮮やかなインコなど興味深い野生動物。美しい砂浜が続き、すてきなお店が立ち並ぶゴールドコースト。そして、かつての高度経済成長期の日本のような、急速に発展しつつある街の勢い。日本とは大きく異なる景色は、子どもたちにも大きな驚きでしょう。
また、日本に親近感を抱いて日本語を学んでいる、オーストラリアの子どもたちとの交流や、ホームステイ体験は、子どもたちの成長にとって、またとない経験になると思います。何より、日本とは700km離れ、歴史も文化も自然も全く異なる国の子どもたちとであっても、心は隣人同士のようなお付き合いができることを、実感して欲しいと願っています。その経験から学んだことを、お友達に伝えていってください。残念ながら、可児の全ての子どもたちに体験してもらうことはできませんが、このような経験が広がっていくことで、多くの子どもたちの成長にとっても、素晴らしい刺激になると期待しています。
対象となる中高生の皆さんのご応募を待っています。できれば、私もご一緒したいのですが…?
可児市長 冨田成輝
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