更新日:2024年1月23日
今年は可児市が誕生して40周年、私が市長に就任して12年目です。今回は、普段皆さんにお見せすることのない市長室の中をちょっとご紹介したいと思います。市長室には、写真にあるようにたくさんの蘭があります。毎年のようにきれいに咲き、市役所正面玄関に飾ると皆さん驚かれます。しばらくすると枯れてしまいますが、花が散った後も毎週欠かさず水やりをし、2年に1度、鉢の植え替えをします。それ以外に特別なことは何もしていません。ただ、日々のちょっとしたひと手間をかけ続けることで、翌年もきれいな蘭の花が咲き、市長室を華やかにしてくれます。
今、世の中は、新型コロナウイルス感染症に加え、ロシアのウクライナ侵攻、物価上昇など多くの不安を抱えていますが、一方で脱炭素やDX(※1)に向けた取り組みが本格化しています。可児市においても、さまざまな場面で脱炭素やDXを活用した取り組みをしていきたいと考えています。
皆さんご存じの「子ども110番の家」。実は、平成8年に今渡北小学校PTAが主体となり始まった制度です。地域の方々の協力が子どもたちの通学の安全を守ってきました。市は、さらなる安心安全を目指して、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社、株式会社otta(オッタ)と連携していきます。学校や自動販売機、子ども110番の家などに基地局を設置し、端末機を持った子どもがそこを通ると位置情報を記録する、新しい見守りを始めます。これから熱中症が心配な季節となりますが、水分補給をするときにこの自動販売機から購入していただくと、売り上げの一部が子どもたちの見守りに役立てられます。そんなちょっとした協力が子どもたちの安全につながります。
また、既に4月から始めている「ボトルtoボトル」リサイクルは、サントリーグループと連携し、使用済みのペットボトルを原料として、新しいペットボトルへ再生する水平リサイクルの取り組みです。キャップを外し、ラベルを剥がして、中を洗って出していただく、ちょっとしたひと手間が、脱炭素や持続可能な循環型社会の実現へとつながります。
このように、行政だけではなく、企業や市民の皆さんと一緒に取り組むことで、ますます誇りと愛着を持っていただけるまちへとつなげることができます。市制施行40周年は、次の50周年へ向けてさらに魅力的な可児市となるスタートの年にしたいと思います。キーワードは”ちょっとしたひと手間“と、それを続けることです。魅力的な可児市を一緒に創っていきましょう。
可児市長 冨田 成輝
※1 デジタルトランスフォーメーションの略称。デジタル技術を活用し、人々の生活をより良いものへ変革すること
添付ファイル
ようこそ!市長室へ(87)可児市制施行40周年 さらに魅力的な可児市へ(pdf 360KB)