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ようこそ!市長室へ(66)若者の未来のために

更新日:2019年5月8日

 「子は宝」と昔から言われています。人口減少、少子化が加速するなか、その宝が成長して、ふるさとを離れていってしまうことは、地方にとって今や死活問題と言っても過言ではありません。可児市でも、昨年4月1日の、市外転出者の全人口に占める割合は、日本人だけに限れば、20歳代で12・7%、30歳代で7.2%と、全体の転出者の割合3.4%に対し、とても高くなっています。
 一方で、最近の若者が都会に抱く憧れは、昔に比べずいぶん薄れ、住み慣れたまちで、家族や仲の良い友達とずっと過ごしたいと考える、地元志向の若者が増えているそうです。また、都会の暮らしにくさから、地方への移住を希望する若者も増えているとのことです。そう考える人達の思いに応えていかなければなりません。
 地方都市の2大弱点は、公共交通と医療だといわれます。可児市でも関係団体等と協力し、そういった課題への対応を進めています。一方で可児市は、生活に必要なものは近場で揃い、都会への交通利便性もあります。また、自然を身近に感じることのできる環境もある、バランスのとれたまちです。穏やかな気候や災害に強い地勢。夢を抱いて働くことのできる、世界的な優良企業が多く立地していること。子育てや高齢者を支援したり、まちの安心・安全を守る多くのボランティア市民が活躍してくれていること。新鮮な農産物や美味しい食事処が身近にあることも、可児市の魅力です。何よりも、市民の多くが転入者で、外国籍の方も多い、多文化が共生している環境などから、可児市特有の他者を穏やかに包み込む風土は、可児市の誇りです。
 こうした可児市の魅力を若い人たちに知ってもらうためのプロジェクトも始まっています。若い人たちに実際に地域課題やまちづくりに関わってもらう「Kanisuki(かにすき)若者プロジェクト」。市外の皆さんに可児市の魅力を情報発信する「かにすき倶楽部」。高校生に可児市の企業を知ってもらう「可児の企業魅力発見フェア」。市内企業に、働きやすく従業員を大切にする会社になってもらう「わくわくWork プロジェクト」などです。今後もますます充実させていきます。
 世界一の長寿国日本。高齢になっても本当に自分らしい人生を送る場として、若い人たちが選び、支えてくれる可児市を目指しましょう。

 
    可児市長 冨田成輝

添付ファイル


若者の未来のために(pdf 835KB)