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ようこそ!市長室へ(07)「いじめ~本当に不幸なことは…」

更新日:2013年10月28日

「いじめ~本当に不幸なことは…」


 「自分の子はいじめられていないから安心」「うちの子はいじめられるような弱い子じゃないわ」。
 本当に安心していいのでしょうか?親の知らないところでいじめられている子、いじめている子。友達のSOSに応えることができない子。ひょっとしたら我が子が陰湿な
いじめの首謀者なのかも。
 これから社会へ出る訓練をしている大切な時期に、すでに傷つき、傷つけてしまっている子がいる。本当に不幸なのは、人の痛みが分からない子、人を傷つける自分の醜さに気付かない子。そのことを親から教えてもらえない子。その責任は、こんな状況を作り出している私たち大人にあります。
 一方で、友達と力を合わせて素晴らしい活動をしている子、地域のボランティアに積極的に参加してくれている子、スポーツや文化芸術で大活躍している子、障がいと向き合って懸命に頑張っている子…。素敵な子どもたちもたくさんいてくれます。
 「可児市子どものいじめの防止に関する条例」がスタートして1年。「いじめ防止専門委員会」は、信頼される相談支援機関へと、着実にその役割を果たしてくれています。
市内の各学校もそれぞれ知恵を出して、取り組んでいます。「いじめ防止協力事業所・団体」には、110以上の事業所・団体に参加いただき、9月には清水ケ丘自治会が自治会ぐるみで参加いただきました。市民の皆さんの間にいじめをなくそうという願いが広がりつつあります。そして、子どもたちが育つ環境を少しでも良くしようと、長年活動を続けていただいている市民の方々も、多くみえます。本当にありがたい限りで
す。
 そんな市民の皆さんに、ぜひ次のようなメッセージを、子どもたちに届け続けて欲しいと思います。
 (1)「いじめ」という卑怯な行為はどんな理由があろうと絶対に許されないこと。
 (2)「いじめ」をしている子が、実は一番心配な子であること。
 (3)子どもたち自身に「いじめ」を止めさせる力があること。可児市のみんながそんな子どもたちを信じ、応援し、見守っているということを。


可児市長 冨田成輝


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