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ようこそ!市長室へ(53)東美濃~新たな可児市の個性づくり~

更新日:2017年10月30日

 歴史的、文化的資産や身近で豊かな自然などが、本市の大切な個性です。が、今一つ売り出しが遅れています。そこで、数年前から、市民の皆さんにも参加してもらい、売り出し作戦を開始しました。
 「戦国城跡巡り」の中心美濃金山城跡は、平成25年に国史跡に認定され、以降、その調査整備に拍車がかかりました。可児市山城連絡協議会などの市民ボランティアの活動が大きな推進力です。美濃金山城跡は、4月に続日本百名城に選ばれ、9月には恵那市の岩村城跡と岩村城下町、中津川市の苗木城跡とともに、「ひがしみのの山城」として「岐阜の宝もの」に認定されました。春風亭昇太師匠ら、城好き著名人も応援団です。
 「美濃桃山陶の聖地」は、平成25年に荒川豊蔵資料館などをご寄付いただき、改修工事に着手。窯跡の発掘調査や、豊蔵氏の居宅、陶房などの整備を進め、本年4月に一般公開にこぎ着けました。可児陶芸協会が発足して、作家の皆さんと市民との交流が始まったのも、大きな力となっています。
 「木曽川左岸・鳩吹山周辺癒しの空間」は、木曽川左岸遊歩道友の会の皆さんの10年来のご尽力のおかげで、本年3月に国の「かわまちづくり支援制度」の認定を受けました。平成25年に、その中核となる土田渡の多目的広場基本計画を策定し、事業を本格化しました。他にも、可児の自然を愛するボランティアの皆さんが、活躍してくれています。
 7月には東濃6市の商工会議所と中部経済連合会で「ツーリズム東美濃協議会」が、そして、県と東濃7市町、観光協会で「ひがしみの歴史街道協議会」が発足したことも、追い風です。
 冒頭の特集でもお伝えしたように、可児は昔から東の地域と活発な交流がありました。戦国時代、東美濃を治めた森家の拠点・可児が観光交流を中心に、新しい可児市の個性として、国内外に発信されようとしています。地域の市民皆で盛上げるため、東美濃の図柄入りナンバープレートの実現も目指しています。東美濃地域以外の方々も付けたくなるような、図柄が実現するといいですよね。
 多くの方が本市を訪れ、観光サービス産業が発展伸張することが大切です。でも、「近き者説び、遠き者来る」論語の名言が、本市の観光戦略の根本です。子どもからお年寄りまで、可児市の様々な魅力を知り、誇りとし、楽しみ、郷土に愛着を抱いてくれること。これが、最大の目標です。

 可児市長 冨田成輝

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