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ようこそ!市長室へ(61)子ども達の幸せのために

更新日:2018年8月1日

 今年も尾木ママが来てくれました。尾木ママこと、尾木直樹先生には、教育に関する深い識見と、圧倒的な情報発信力で、平成24年から特別顧問として、可児市の教育、子育てを応援してくれています。以来毎年、いじめ防止の講演会や、市内小中学校の訪問、そして、様々なアドバイスをいただいています。
 今月は、尾木ママとの対談から頂戴した、いじめについての多くのヒントを、みなさんにお伝えしたいと思います。
 いじめを受けた子の中には、大人になっても心に傷が残り、対人恐怖症などのトラウマに悩まされる人もいます。いじめは、心への虐待行為なのです。
 学校が、そんな場になっては絶対にいけません。学校は、子どもが社会生活の基礎を育むべき場所ですから。
 しかし、今、学校生活で一番危険なのは、いじめです。いじめは命に直結することがあるからです。だから、いじめに軽重はありません。いじめかどうかは、周りが判断することではなく、いじめられた子が辛いと感じれば、それはいじめなのです。
 残念ながら、大人の社会にもいじめは存在します。ましてや子どもは、心も身体も成長段階です。色々な子どもが集まる学校で、いじめが全く起きないなんてことはないでしょう。さらに、今のいじめは、SNS上でも起きていて、表面的には分からないことも多くなりました。が、いじめられている本人は勿論のこと、周りの子どもたちも気付いています。それをいかに早く察知し、手を差し延べることができるかです。「どうしたの?」と声をかけることで早期に解決することもできます。いじめ問題は、子どもが中心にならなければ解決できないのです。
 人に共感できる、人権への意識が高い子どもを育てるには、やはり家族の絆が大切です。わが子をよく観察して、見て、話を聴いてあげてください。問い詰めるのではなく、寄り添って、子どもの一番の味方でいてあげてください。安心できる居場所がある子は、いじめなんてしないのです。
 家庭内、そして地域の大人たちが、人権を大切にし、互いを敬っていれば、それが、子どもたちにも伝わっていきます。そんな街で育っていける子どもたちは、幸せだと思います。それを、尾木ママが応援してくれています。

  可児市長 冨田成輝

添付ファイル

子ども達の幸せのために(pdf 328KB)