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ようこそ!市長室へ(42)可児で充実ライフ

更新日:2016年10月28日

 平成20年度から減少してきた可児市の人口が、平成26年度から増加に転じました。その原因のひとつに、可児市内に職場を得て、転居してくる若い世代の増加があります。私が市長に就任した翌年の平成23年度から平成27年度までに、市内に進出した企業9社の従業員数1206人と、平成22年国勢調査と平成27年同調査の人口増加数1295人も、面白い符合ですね。良質の職場と良質な住環境、これを整え情報発信することが、「住みごこち一番・可児」を目指す大切な要素です。
 可児市内には、市民に知名度はないけれど、世界的にも優れた技術、シェアを誇る企業、働く人の生活を大切にしてくれる企業が多くあります。そのことを、企業と行政が一緒になって、市内外に情報発信する取組みを始めました。可児わくわくWorkプロジェクトです。ワーク・ライフ・バランス(仕事と、育児や介護、休養、趣味といった仕事以外の生活との調和)を大切にしている市内企業と連携してPRし、就職先の選択のお手伝いをして、雇用と勤続の安定につなげていきたいと思います。
 職住の近接は、通勤時間の節約につながり、自分や家族のための時間が増えます。また、両親や友人が近くにいることは心強いものです。会社の中に学校の先輩後輩が多くいることが、上司と部下という関係を超えた信頼につながっているという話も聞きます。
 かつて、3K(きつい、きたない、きけん)といわれたり、ブルーカラーよりホワイトカラーといわれたりした職場も、機械化、ITやAIの導入で、随分と変わってきました。額に汗して働く男性の魅力が、現場男子と表現されるようにもなってきました。また、建設現場や製造現場で働く女性も増えてきました。
 株式会社ダイニチで働く井原さんもその1人です。可児工業高校を卒業して入社。超精密金属加工の分野で、深穴加工、微細穴加工などを担当してこられました。「平面の図面にあるものが立体の製品になることが面白い。新しく取り組むものや特殊な材質のものを扱うときは難しいですが、他社ではできないことに挑戦することにやりがいを感じます。通勤時間も短くありがたいです。子育てが一段落したらもっといろんな技術を身に付けたいです」と、とても前向きでイキイキとした姿が印象的です。
 自分や家族の生活と、働きがいのある仕事を両立させ、地域を支えながら、可児の素晴らしい自然、歴史、文化を楽しみ、次の世代に引き継いでいきたいものです。
〈写真〉株式会社ダイニチ 井原 優 さん(22歳)
穴に特化した超精密金属加工を得意とする株式会社ダイニチ(可児工業団地内)にものづくりの仕事がしたいと入社して4年目。1歳のお子さんの子育てをしながら頑張るママさんです。


 可児市長 冨田成輝

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