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ようこそ!市長室へ(31)市民の皆さんも保護司さんの力に

更新日:2015年12月1日

 「保護司」という名称をご存じでしょうか。法務大臣から委嘱を受け、非行や罪を犯した人たちの生活や就労を手助けし、社会復帰を応援する方たちです。可児保護区(可児市と御嵩町)では、現在29人の方が活動しておられます。
 犯罪という背景で、保護司さんたちの活動が、特異性を帯びます。真面目に更生に向かっていると信じていた人が、再犯した事を知ったときの落胆。家族のもとに帰ることを望んでいる服役者を、涙ながらに拒む家族の切なさ。一方で、過去に保護観察となった少年が、立派に社会人となって報告に来てくれたときの喜び。彼女と思しき女性と楽しそうに語らっている姿を見かけると、照れくさそうに微笑んでくれた姿に、込み上げてくる安心感。落胆と喜びが交錯して、保護司の皆さんの働き甲斐となっています。
 どんな人にもその人権を大切にして、幸せになって欲しいという思いと、そのことが社会全体の安全と安心につながるという信念が、保護司さんたちの活動の源です。無職の人の再犯率が、有職者の4倍という現実もあります。そこで、立ち直りに協力する「協力雇用主」の開拓を重点的に進めた結果、当初4事業所だけだったのが、37事業所まで増えました。また、更生保護に携わる人たちとの情報交換の場「ひまわり相談室」の運営や、いじめ防止協力団体に登録いただくなど、行政、地域、学校などとの連携を積極的にとられています。
 長年の功績で法務大臣表彰を受賞された可児保護区保護司会会長の飯田好明さんは、「私個人ではなく、会の活動に対していただいたものと思っています。保護司の活動は、地味で目立たないものですが、保護観察対象者と心を通わせることもあり、やりがいを感じています。定期的に研修会を開き、保護観察に必要な知識や情報共有に努めています」と謙虚ながら熱意をもって語ってくれました。
 保護司の皆さんの心の支えは、受け持った保護観察対象者の更生、社会復帰です。と同時に、雇用主としての企業の協力、保護司という活動に対する地域の理解が、とても大切な要素です。イベント会場などで保護司の皆さんの活動を見かけられましたら、市民の皆さんのお立ち寄りや励ましを、ぜひお願いします。そのことが、誰もが感じられる「住みごこち一番・可児」につながるのですから。


 可児市長 冨田成輝

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