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ようこそ!市長室へ(新春座談会)可児で暮らす魅力

更新日:2017年12月28日

市内で働く、可児工業高等学校の有賀昭人さん、有限会社亀谷電気商会の亀谷孝太さん、株式会社カケフ住建の岡北渚沙さんの3人をお招きし、冨田市長との対談を通じて「働く」「子育て」という観点から可児市の魅力について語り合いました。


●可児ってどんなまちだろう?

<有賀> 私は11年間可児工業高校で勤務していました。今年の4月からまたお世話になることになりましたが、大きく発展したイメージがあります。瑞浪の自宅から通勤するときに、以前はあまり良い道はありませんでしたが、道路が整備され、近い距離に感じますね。工業団地もあって、岐阜県の中でもまちの発展が目覚ましいと感じます。

<岡北> 私は大学時代に県外へ出ましたが、可児に戻って就職しました。小さな公園がたくさんあるイメージがあって、子どもの頃は、いろんな公園を渡り歩いて遊んだ記憶があります。去年の広報1月号の座談会にもあったように、都会すぎず田舎すぎず、ちょうどいいまちだなという印象を持っています。電車に1時間も乗れば名古屋に出られますし、市内でも十分お買い物ができます。

<亀谷> 私は生まれも育ちも可児です。可児高校に通っていたときは、周りにはコンビニが1件あったくらいで、田んぼしかなかったという記憶があります。大学を卒業して就職のために名古屋に出ていましたが、可児へ戻ってきたら大きく発展したという印象を持ちました。
  今は商工会議所の活動で各地に行く機会が多く、観光地は魅力があっていいなと思いますが、可児はインフラも整備され、どこへ行くのも便利ですし、何より帰ってきてほっとするなと思って生活しています。

<有賀> 田んぼが広がる地域もあり、おいしいお米や里芋などの良質な農産物に恵まれた場所だと思います。人も自然も豊かな土地だなと思います。

<亀谷> 自分で料理することもありますが、可児ッテなどに行くと、地元で採れる里芋などの良質な野菜が、安く手に入ってうれしいですね。

●可児で「働く」ということ

<岡北> 私は親の勧めもあり、縁あって地元の会社に入社しました。会社は地域密着型の企業で、屋根の下で暮らす幸せな家族を支えることができる仕事だと思って決めました。自分のやり方を尊重してくれるので、やりがいを持って仕事に取り組むことができます。

<亀谷> 私は電気工事業を祖父から引き継いで2代目ですが、自宅から近い現場が多く、地元で仕事ができてありがたいです。先代の付き合いで依頼されることもあり、祖父にも地元にも感謝し、恩返ししていきたいと思っています。

<岡北> 私も通勤に時間がかからないので、自分の時間を持つことができてありがたいです。福利厚生の制度もしっかりあって、有給休暇も取得しやすく、ワークライフバランスが取れていると思います。

<有賀> 通勤距離が短いというのは大きなメリットだと思います。地元に就職して、家族と過ごせるのは本当に良いことですよね。可児工業高校は生徒の約75%が就職します。そのうち約60%が県内企業に就職しますが、それ以外の生徒も愛知県の企業に就職することが多く、ほとんどが自宅から通えていると思います。

<亀谷> 先代の時から自分の時間があるのが当たり前でした。名古屋で働いていたときは残業があったし、その当たり前があることを改めて考えてみると、近くで仕事できるからこそ、子どもの顔を見ながら、家族そろって夕食を食べることができて幸せだなと思います。

●可児にはどんな企業があるの?

<有賀> 可児は高速道路のインターチェンジもあるなど、企業にとっても立地条件が良い場所だと思います。工業団地を中心に製造業が盛んで、良い企業が多いですよね。

<岡北> 私は就職活動をするまで、現在務めている会社を知りませんでした。可児の企業を知る機会は少なかったと思いますが、知るためにはどうしたらいいのでしょうか。

<市長> 市は、ワークライフバランスに取り組み、働く人を大切にする企業を応援する「可児わくわくWorkプロジェクト」という政策を進めています。市が皆さんに直接企業を紹介することはできませんが、この制度に登録していただいた企業の一覧を高校生や県外の大学に進学した人などにお渡ししていきたいと考えています。一度可児を離れた人にも、地元へ戻って就職できるように、将来の選択肢となるといいですね。

<有賀> 産業フェアでは多くの企業がみえましたが、本校でも市内にある企業を生徒に知ってもらうため、文化祭で企業にブースを出していただきました。今年も生徒や保護者から大変好評でした。

●住みやすいからこそ働き続けられる

<有賀> 企業によって、いろいろな人材が求められます。ミスマッチをなくし、適材適所に生徒を送り出すためには、企業にも学校にも情報が必要です。本校では、卒業生の声を次の生徒たちに生かすようにしています。
 いろんな企業から求人をいただきますが、高校側も生徒を送り出す際、地元の企業とはお互いに信頼関係も構築できていて、安心感があります。卒業生たちも職場で先輩が後輩の面倒を見てあげたりすることもあるようです。

<市長> いい会社だけど、なじみがない企業をPRすることは行政の役割だと思います。可児には世界的な企業もありますし、従業員を大切にする企業が多くあります。地域で育った子どもたちなので、地域愛があるからこそ働き続けることができるのだと思います。また交通の便が良いこともあって、近隣市町からなど比較的働き手が集まりやすいですね。

●可児で「子育て」する

<亀谷> 今は共働きで子育てをしていますが、ニュースで聞いていた待機児童の問題にはあまりピンときていませんでした。保育園の手続きについてよく分かっておらず、申し込みが遅れたのですが、幸いにも入園することができました。都会なら入園できなかったと思うし、もし保育園に入れなかったら、違ったライフスタイルになっていたと思います。

<市長> 可児でも待機児童や隠れ待機児童が出たことはありますが、保育園を増やすなど対応しています。ただ保育士不足の問題はあります。

<有賀> 自然や歴史もあり、子どもにとっても魅力がいっぱいですね。

<市長> 可児は歴史あるまちで、自然も身近に感じられます。これらを生かすためにも歴史や自然と触れ合う仕掛けが大切です。木曽川沿いに子どもが水遊びできるような動きも出ています。

●子育て健康プラザ「mano」に期待

<有賀> 可児駅前に今年の春開館する子育て健康プラザの愛称が「mano」に決まりましたね。

<岡北> 今後子育て世代になっていく上で、親子で楽しめるイベントなどが多くあるとうれしいです。家族で出掛けても子どもと一緒に楽しめる場が少ないということを聞くので、そういった場になるといいなと思います。

<市長> 子どもが保育園から小学校、中学校へと成長するにつれて、いろんな状況が出てきます。それぞれの子どもに合わせて、専門家に気軽に相談できるのが子育て健康プラザの一番の役割です。今は子どもの数は減っても、トラブルは増えている時代です。親が少しでも早く専門家に相談できれば解決できる事例も少なくありません。子どもを遊ばせながら親が相談でき、可児で生まれた子どもたちそれぞれが元気に育つよう応援したいと思います。
 その上で、親子でゆっくり楽しめるイベントや、地域で手作りしたものの販売、高齢者の健康づくりなどいろんな世代の人が交流できる場になるといいですよね。

<亀谷> 自分が子育てするようになって、例えば歩道1つ取っても、なんでこんなに段差が多いのかなど細かいところも気になりました。世の中には共働きで子育てに参加しにくい父親もいるので、集まりやすい場所になるといいと思います。

<岡北> 小さい頃からお年寄りなど多世代の人と交流できるのは良いことだと思います。私も小学生の頃、近所のおじいちゃんやおばあちゃんに育てた花を渡しに行ったことをよく覚えています。

<市長> 小さい頃からお年寄りと接する機会は大切ですよね。可児は小中学生が地域活動に参加する割合が高く、学校と地域が連携して子どもを育てているのが大きな特徴です。こうして育った子どもたちが地元に愛着を持って、外に出ても戻ってきてくれたり、地域の人の良さを知りながら生活していけることが可児市の良さだと思います。

●未来の可児はどんなまち?

<亀谷> 子どもの将来のことを考えると、産業が発展しても、自然と共存できるまちであってほしいです。私は最近子どもと、芝生が広がるふれあいパーク・緑の丘にお弁当を持って遊びに行きました。小さい頃から安心して、自然の中で遊べるこうした場所をいつまでも大事にしたいですね。

<岡北> 自然が周りにある環境というのはすてきだと思います。子どもの頃は身隠山でよく遊び、今も花フェスタ記念公園で花を見るのが好きです。今住んでいて近くでお買い物もできるし、暮らしやすいなと思いますが、子どもたちがそうした自然の中で遊んでくれるとうれしいです。

<有賀> 安心感のある、穏やかに過ごせるまちだといいですね。そのためには経済力や仕事が大切で、ワークライフバランスが重要になってくると思います。交通の便も良く、家族と楽しく過ごせるまちなので、こうした暮らしが続けられるといいと思います。

<市長> 「穏やか」というのは本当に大切で可児の風土でもあります。どの地域も住めば都ですが、歴史の中でつくられてきた自然や環境を守りながら、時代に合わせて維持することが大切だと思います。
 今の可児を支えているのは高齢者の元気です。通学路の見守りや自然環境の整備など、まちづくりに大きく貢献してくれています。次の世代の循環をうまくするために、若いうちから地域の人たちと交流し、働く世代になって、自分たちがしてもらったことを次の世代に引き継いでいくことが重要です。今年、可児工業高校の皆さんと一緒に竹あかりのイベントを行いました。若い人に地域活動に興味を持ってもらえるように、地域のつながりの場をつくっていきます。そして、「住みごこち一番・可児」を実現できるよう、皆さんがおっしゃったことを政策につなげていきたいと思います。

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