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ようこそ!市長室へ(83)尾木ママとの出会い

更新日:2021年2月1日

 平成22年11月に市長に就任した私は、さっそく市民の皆さんに公約した「いじめをなくす」の実行に取り掛かりました。いじめという問題を皮切りに、不登校など子どもたちを巡る課題の解決に取り組むものです。まず、いじめ問題の解決を目指して活動しているNPOをはじめ市民の皆さんに、いじめをなくすために市が行うべき最も大切なことを一つだけ提案してほしいとお願いしました。そして深夜まで議論された皆さんから、「専門家によるいじめ防止委員会をつくること」との提案をいただきました。それを受けて、平成23年4月20日に「いじめ防止第三者機関検討委員会」を設置してご議論いただき、その提言に沿って、平成24年5月2日「いじめ防止専門委員会」を設置しました。この間、私は子どもたちや市民が、いじめなどの問題について信頼して相談ができる「顔」となる方を誰かにお願いできないかと考えてきました。
 私は書籍を通じて教育評論家の尾木直樹先生を尊敬していましたが、その一方で、世間では尾木ママとして大変な人気者になられていました。子どもが困ったときに、「どうしたの?」と優しく寄り添ってくれる、識見と親しみやすさを兼ね備えたこの方にお願いしようと、尾木ママに手紙を書き私の思いをお伝えしました。そして平成24年2月、尾木ママにお目にかかることができました。驚くことに尾木ママは、大変ご多忙にもかかわらず「私でよければ協力しますよ」とテレビなどで拝見するお姿そのままの優しい笑顔で、私の依頼を受けてくださいました。
 平成24年6月26日に尾木ママが「いじめ防止専門委員会特別顧問」に就任。そのアドバイスもいただき、10月3日、子どものいじめに特化した条例としては日本初となる「子どものいじめの防止に関する条例」施行。翌年1月10、11日に来訪された尾木ママには、市内全中学校への訪問と講演会をしていただき、その後3年かけて全小学校への訪問もしていただきました。現在も、年に一度は可児市を訪れていただいて(昨年はコロナの影響でウェブ会議となりました)、講演や研修会、市の発行するパンフレットの監修からいじめ事案の具体的な相談まで、さまざまな場面において、本市の子育ての取り組みを支えていただいています。尾木ママにも見守られて、これからも可児っ子たちが健やかに育ってほしいと願っています。

 可児市長 冨田成輝

添付ファイル

 尾木ママとの出会い(pdf 341KB)