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ようこそ!市長室へ(26)安全安心な暮らしを見守る民生児童委員

更新日:2015年10月29日

 「可児市民生児童委員」と書かれたジャンパー姿やベスト姿の方を地域の行事などでよく見かけます。お気づきですか?可児市では、現在159人の民生児童委員と19人の主任児童委員、合わせて178人が「民生委員法」や「児童福祉法」に基づいた活動をされています。
 それは、高齢者の見守りや訪問を中心に、心配ごと相談や、子育てサロンの実施、公民館まつりへの参加など、地域に密着した活動です。まさに、地域福祉を支える縁の下の力持ちです。
 市内には約2800人の見守りが必要な方「要援護者」がおられます。ほとんどが1人暮らしの高齢者(本市の世帯総数に占める独居高齢世帯の割合は、全国や県の平均よりは低いのですが、増加傾向にあります)で、民生児童委員の訪問を心待ちにしている人も多いようです。身近なだけに相談内容も本当にいろいろで、戸惑ってしまわれることもあるようです。介護や親子関係など家庭内の問題にも関わるだけに、親身な思いと立ち入り過ぎない節度の間で、悩まれることもあるでしょう。
 一方、街路灯が消えたままで暗くて不安だとの相談から、自治会長へ連絡して関係機関へつないだ結果、街路灯がつき感謝されたなど、多くの活動実績を積まれています。「私たちが定期的に訪問することで、住み慣れた街で安心して暮らしていただくことに貢献していると確信しています。今後も活動の中心である見守り、訪問を大事にしていきたいと思います」との、民生児童委員連絡協議会会長奥村啓明さんのお話は、頼もしいです。
 任期は3年ですが、再任もあり、約25年間も務められている方もおられます。そうした方々の知識や経験が、新任の方に伝えられ、委員一人一人の意識の高さにつながっているのだと思います。全国では担い手不足が深刻になっているようですが、可児市はほぼ定数どおりの委員が各地域から選出されています。委員をお引き受けいただいた皆さんや、自治会長さんをはじめ委員推薦に努められている皆さん、本当にありがとうございます。
 身近な頼れる相談役である民生児童委員の皆さん。私は、このような方々の献身で、地域の支え合いが守られ引き継がれて行くことに、心から感謝しなければならないと思います。

 可児市長 冨田成輝

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