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ようこそ!市長室へ(45)認知症、知って備えて支え合おう

更新日:2017年2月24日

 市内の認知症の方は、現在約2700人と推計されています。これが、8年後には約5700人に倍増するということです。65歳以上の5人に1人が認知症になる計算で、「自分もいつかは…」と心配になってきませんか。だからこそ、(1)認知症のことをよく知り、(2)認知症予防を実践し、そして(3)認知症が疑われたら早めに相談し、診察を受け、(4)家族、地域で支え合うことで、認知症としっかり向き合い、対応していきましょう。
 認知症サポーター養成講座は、認知症について正しい知識を身に付け、さりげない支援ができる人を増やしていく取り組みです。平成21年度から開始し、地域のさまざまな団体や事業所など、今までに、4629人の方が受講してくれました。小、中学校や高校の児童生徒さんたちも参加してくれています。定期的に開催していますので、ぜひ参加してみてください。
 MCI(軽度認知症)予防講座、個別相談会や予防教室は、認知症に早く気付き、予防対策をすることが目的です。のぞみの丘ホスピタルの専門家に協力いただき、市内各所で開催しています。予防対策は6カ月で効果が出てくるといわれていますので、諦めず続けてください。また今年度からは、もの忘れ・困りごと相談を始めました。ご自身、あるいはご家族の認知症についてなど何でもご相談ください。
 もっと気軽に話がしたいという方は、認知症カフェへぜひお越しください。東帷子の「もりのさちカフェ」に参加する認知症の男性は、「外出はしたいが出掛ける場所がなかなかない。ここに来ればみんなと話したりしてにぎやかにできる。家と違う雰囲気なのもいい」と笑顔で話してくれました。皆さん終始にこやかで、カフェが楽しく心安らぐ場所になっているようです。現在、市内7カ所で開催されています。詳しいことは、高齢福祉課までお問い合わせください。
 地域の拠点となる地域包括支援センターも、可児とうのう病院のご協力のもと1つ増やし、市内6カ所となります。より地域の実情に合わせられるような体制としていきます。認知症になっても、80%以上の方が、周りの支援があれば、生き生きと生活していくことができます。ご家族や周囲の理解を得ながら、認知症の方も住み慣れた地域で安心して暮らしていける。「住みごこち一番・可児」は、そんなまちづくりを目指しています。


 可児市長 冨田成輝

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