更新日:2020年3月31日 森家の家紋は鶴です。 Kルートとは心身のリフレッシュなどができるウオーキング(一部サイクリングも可)コースです。Kルートのモデルコースを実際に体験し、見どころなどの写真や感想を交えKルートの魅力をお伝えします。 今回はモデルコース13を体験してきました。国史跡となった「美濃金山城」の城下町である兼山地区を散策します。小さな範囲の中に、多数の寺院や美濃金山城跡などの見どころがギュッと詰まったコースです。 森乱丸ゆかりの城下町を散策する まずは森家一族の息吹を感じることができる兼山の街中を散策します。森家の森乱丸は1565年に森可成(よしなり)の三男として生まれ、織田信長の小姓として厚い信頼を受けて異例の出世を遂げた人物です。 スタート地点の兼山地区センターを出発し西に向かいます。 兼山地区センターを出発です。 寺院が多数ある兼山らしく、兼山地区センターの隣に専養寺、浄音寺、森立寺が並んで建っています。 専養寺には兼山きっての豪商「山本藤九郎」のお墓があります。 浄音寺には烏峰城(美濃金山城の前身)を築いた「斎藤大納言正義」のお墓が。 森立寺にはお立の娘、武姫の願主で寄進されたと伝わる「日蓮上人の木造」が。 森立寺を通過し、360メートルほど進みますと兼山湊跡に到着します。 分岐点に看板が立ってますので、それに従います。 県の指定史跡となっている兼山湊は江戸時代を通して東濃地方の物資の集散地として栄えました。秀吉と家康が戦った「小牧長久手の戦い」のとき、秀吉は長可に命じて素早く兼山湊などの舟を徴発しています。 常夜灯と湊が絵になります。 湊の名残を止める石畳。 兼山湊跡のわきには春吉稲荷があり、誰にも見られないようにこっそりとお願いをすると、なくしたものが見つかるといういわれがあり、信仰を集めています。 見つかったらお礼の油揚げを届けましょう。 兼山湊跡から南西の細い道に入ると県道八百津多治見線に出ますので、横断歩道を渡って奥の道へ進みます。 写真中央の横断歩道を渡り、奥の道へ進みます。 奥の道を50メートルほど進みますと、目の前に宮町公民館がありますので、その公民館の西(右手側)にある細い道に入り、道なりに進みますと貴船神社に到着します。 なかなか気づかない道です。 道がとても細いため注意が必要です。 貴船神社は木曽川を上り下りする船が重要な交通手段だった時代の人々の安全を守る、水の神様「水波能売女神」を祭神として地域の深い信仰を集めています。 市天然記念物のカヤの木は見どころです。 貴船神社を後にし、東西に走る県道御嵩川辺線を東に進みますが道路が狭いので気を付けて歩いてください。 雰囲気は良いですが少し道路幅が狭いです。 県道御嵩川辺線を330メートルほど進みますと、可成寺に到着します。可成寺は2代目の森長可が初代金山城主森可成の菩提寺として創建しました。乱丸をはじめ、可成、長可、坊丸、力丸の墓が今も残っています。 森長可使用の脛当(県指定文化財)は戦国山城ミュージアムに展示されています。 可成寺の隣は水が湧いており、「小関の清水」といわれています。豊臣秀吉が小関の清水でたてたお茶を大変気に入ったという逸話が残っています。 説明看板が設置されています。 更に180メートルほど進みますと、常照寺、西念寺が並んでいます。常照寺は高山城(瑞浪市)に建てられていた常照寺がこの地に移されました。 乱丸の母、妙向尼(みょうこうに)のお墓があります。 西念寺境内にある秋の大イチョウは必見だと思います。 西念寺から120メートルほど進むと、戦国山城ミュージアムが左手に現れます。このミュージアムは元々1885年に町民の寄付により建てられた兼山小学校の校舎です。正面から見ると二階建て、裏から見ると三階建てとなる珍しい構造は、懸け作りとよばれ、平地が少なかった兼山で多く見られた工法です。 戦国山城ミュージアム https://www.city.kani.lg.jp/10017.htm 裏からの様子。建物自体が見どころです。 その後も兼山の端にある戸立観音までメインストリートを進みます。六角堂を過ぎ、木曽川に架かっている兼山橋から見る景色は、ため息の出る美しさです。この辺り一帯は峡谷となっており、ゆったりと水が流れる「兼山瀞」と呼ばれ、「岐阜・水と緑の環境百選」に選ばれています。 六角堂は金山城の鬼門除けとして建てられたそうです。 兼山橋から西側を望んだ様子です。 東側は兼山ダムを見ることができます。 大通寺は永正2年(1505)創建です。 戸立観音のご本尊が安置されているお堂は7年に一度開帳されます。 外には石像がたくさん。 戸立観音を見学した後は、戸立観音の東の道を右折しても良いですし、引き返して神照寺を左折しても良いと思います。今回は引き返して神照寺を左折しました。 神照寺は緑ののぼりが目印です。 神照寺を左折後、突き当りまで100メートルほど進み、右折します。その後600メートルほど進みますと、米蔵跡と伝えられる金山城跡中最大の石垣を見ることができます。 城主の権威を示す館があったとも考えられています。 米蔵跡から60メートルほど進み、右折をしその先の十字路を左折します。 十字路を左折します。 十字路を左折後160メートルほど進み右折し、県道八百津多治見線に出ます。 ここを右折すれば駐車場を抜けて県道へ出ます。 県道を左折し、横断歩道を渡り右折するとスタート地点の兼山地区センターが見えてきます。 ここを右折すればゴール目前です。 【次ページ】国史跡!美濃金山城跡に入城する