更新日:2020年3月31日

稲穂好きな方にお勧めしたいコースです。
Kルートとは心身のリフレッシュなどができるウオーキング(一部サイクリングも可)コースです。Kルートのモデルコースを実際に体験し、見どころなどの写真や感想を交えKルートの魅力をお伝えします。
今回はモデルコース10を体験してきました。帷子地区センターを起終点とし、昔懐かしい里山の田園風景を歩くコースです。コース沿いの「やすらぎの森」は、大自然の中で森林浴やウオーキングを楽しむことができる公園です。
薬王寺は指定文化財の宝庫
このコースは帷子地区センターを起終点としていますが、電車をご利用の方は西可児駅を起終点とするとよいと思います。
地区センターの東側駐車場の奥(南側)から降りることができます。
モデルコース10は周回コースで、今回は時計回りに歩きました。帷子公民館から東に進み、西可児大橋を越え、横断歩道を渡ってから左折します。そして左折後すぐ右折します。
真っ直ぐ進みそうになりますが、コースは右折です。
右折後、80メートルほど歩きまた左折すると神明神社が見えてきます。神明神社は天照大御神が御祭神です。昭和34年までは流鏑馬祭りが行われていたそうです。
150メートルの馬場で流鏑馬を行ったそうです。
神明神社の東を通り、階段を下ります。
階段を下りると帷子公園東広場に出ます。
帷子公園東広場の北側を抜け、南東の方向に進みます。
帷子公園東広場はトイレがあります。
公園を越えて南東の方向へ200メートルほど歩くと、薬王寺に到着します。
薬王寺は天台宗の寺で創建は不明ですが、現在の「薬王寺」の寺号については、天文4年(1739)に改められたものだそうです。御本尊の木造薬師如来坐像は、平安時代の作で県重要文化財です。同じく県重要文化財である持国天立像、増長天立像とともに1本の木から仏像をつくる「一本造」という技法で造られています。
宝永5年(1708)に建立された本堂は、数度の改築と修復を経ていますが、当時の仏堂建築の形態をよく残す貴重な建造物です。昔、日照りが続いた村に、お堂に彫られた龍が恵みの雨を降らせた昔話が伝わっています。
今回は池の方から入りました。
春から夏にかけては、池にピンク色の大賀ハスやヒメコウホネの黄色の花が咲きます。ヒメコウホネは環境省レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)の絶滅危惧二類(
絶滅の危険が増大している種)に分類されている貴重な植物です。

秋の池はこのような様子ですが・・・。

春から夏にかかる時期はとても華やかです。
お堂とその周辺の雰囲気がとても良いと思います。
のどかな田園風景を堪能する
薬王寺から南に100メートルほど歩きますと、南消防署西可児分署に到着しますので、そこを右折し進みます。120メートルほど先に信号がありますので、そこを左折し南西の方向に進みます。
信号を越えると稲穂の海が広がります。
ここからは長坂団地の周りののどかな道を歩きます。途中には「天地神社」や「福田寺」、「黒木神社」などを見ることができます。
天地神社の坂がなかなかつらいです。
狛犬の迫力に気圧されました。
福田寺は「可児郡新四国八十八ヶ所」の札所になっています。可児郡新四国八十八ヶ所めぐりとは、四国遍路に倣い始まったものです。四国遍路とは今から約1,200年前に始まった四国の八十八ヶ所の霊場を巡拝するものであり、その人気が全国に広まり各地に小規模な八十八ヶ所の霊場が設けられたそうです。可児郡新四国八十八ヶ所は、文政6年(1823)発行の「可児郡新四国八十八ヶ所番付帳」があり、この頃から盛んに行われるようになっていたと言われています。(「ふるさと可児郡(ごおり)新四国八十八ヶ所めぐり」より)
福田寺は79番の札所です。
モデルコース10「里山の景観と「やすらぎの森」を愉しむ」
一周6.3キロのコースの中に薬王寺などの貴重な文化財や、春から夏にかけては大賀ハス、秋は豊かに実った稲穂など四季折々の自然にふれることができます。コースの大部分は車の通行が少なくウオーキングに適しています。
「はさ掛け」をじっと見ていると、動物なのではと思えてきます。
【今回の移動の様子】
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