更新日:2024年3月29日
日本脳炎について
日本脳炎は日本脳炎ウイルスの感染で起こり、ヒトから直接ではなく豚などの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎です。ヒトからヒトへの感染はありません。
日本脳炎ウイルスに感染した人のうち100~1,000人に1人が脳炎等を発症します。脳炎のほか髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もいます。脳炎にかかった時の致命率は約20~40%ですが、治った後に神経の後遺症を残す人が多くいます。
日本脳炎の発生状況
国内での患者発生は西日本地域が中心ですが、日本脳炎ウイルスは西日本を中心として日本全体に分布しています。最近は年間10人程度が西日本の高齢者を中心に発症していますが、若年者の発症もみられます。
東アジア・南アジアにかけて広く分布する病気です。
対象者の標準的な接種スケジュールと接種回数
【1期】(計3回)生後6月から生後90月未満
標準的な接種期間は、3歳の時に2回、その後概ね1年の間隔をおいて(4歳の時に)1回接種。
【2期】(1回)9歳から13歳未満
標準的な接種期間は、9歳に1回
特例対象者
積極的勧奨の差し控えによって、接種が行われていない方への特例措置です。以下の方は、未接種分を接種しましょう。
〇平成19(2007)年4月1日までに生まれた方
20歳未満の期間で、日本脳炎の未接種分が公費で受けられます。
日本脳炎(厚生労働省ホームページ)
日本脳炎ワクチン接種について(岐阜県ホームページ)