更新日:2024年3月29日
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の定期接種について
厚生労働省は、平成25年6月14日に子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨の差し控えを決定しました。理由として、ワクチン接種との因果関係を否定できない持続的な疼痛が、子宮頸がん予防ワクチン接種後に特異的にみられたことから、同じ副反応の発生頻度などがより明らかになり、適切な情報提供ができるまでの期間、定期接種を積極的に推奨すべきものではないと判断されたためです。
令和3年11月より子宮頸がん予防ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたこと、接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関の診療実態の継続的な把握や体制強化をおこなっていくこと、子宮頸がん予防ワクチンについての情報提供を充実させていくこと等、今後の方向性が決定し、積極的勧奨をおこなっていくこととなりました。
対象者
小学6年生から高校1年生の年齢の女性(標準的な接種期間は中学1年生)
接種期間
小学6年生から高校1年生相当となる年度の末日(3月31日)まで
接種方法
実施医療機関にて個別接種
接種回数
3回(9価ヒトパピローマウイルスワクチンで、1回目の接種を15歳未満で受ける場合は2回)
接種ワクチンと接種間隔
原則、同じ種類のワクチンで接種を完了してください。
令和5年4月1日より、9価ヒトパピローマウイルスワクチン(シルガード®9)を定期接種で使用することができます。
9価ヒトパピローマウイルスワクチン(シルガード®9)は、1回目の接種を受けた年齢によって、接種間隔・回数が異なります。
なお、すでに1回以上2価または4価ヒトパピローマウイルスワクチン(サーバリックス®またはガーダシル®)の接種を受けていても、医師とよく相談したうえで、残りの接種を9価ヒトパピローマウイルスワクチン(シルガード®9)で接種することも可能です。
種類 |
予防できるHPVの型
|
接種間隔 |
サーバリックス® |
16型、18型 |
標準的な接種方法として、1月の間隔をおいて2回行った後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回行う。
ただし、当該方法をとることができない場合は、1月以上の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から5月以上、かつ2回目の接種から2月半以上の間隔をおいて行う。
|
ガーダシル® |
16型、18型
6型、11型
|
標準的な接種方法として、2月の間隔をおいて2回行った後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回行う。
ただし、当該方法をとることができない場合は、1月以上の間隔をおいて2回接種した後、2回目の接種から3月以上の間隔をおいて1回行う。
|
シルガード®9
|
6型、11型
16型、18型
31型、33型
45型、52型
58型
|
〈 1回目の接種を15歳未満で受ける場合〉
標準的な接種方法として、6月の間隔をおいて2回行う。
〈 1回目の接種を15歳以上で受ける場合〉
標準的な接種方法として、2月の間隔をおいて2回行った後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回行う。
ただし、当該方法をとることができない場合は、1月以上の間隔をおいて2回接種した後、2回目の接種から3月以上の間隔をおいて1回行う。
|
予診票について
対象年齢内であれば、定期接種となります。
接種を希望される方は、可児市役所健康増進課(0574-62-1111)までお問い合わせください。
子宮頸がん予防ワクチンのキャッチアップ接種について
平成20年度生まれの方と、キャッチアップ接種対象(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれ)の方で
令和4年4月1日~令和7年3月31日に子宮頸がん予防ワクチンを1回以上接種した方は、令和7年4月以降も残りの接種を公費で受けられ、令和8年3月31日まで接種期間が延長されることが決まりました。
対象者
可児市に住民登録のある平成9年4月2日生まれから平成21年4月1日生まれの女性のうち、3回接種を終えていない方
接種期間
令和7年3月31日まで
(※但し、令和4年4月1日~令和7年3月31日に子宮頸がん予防ワクチンを1回以上接種した方は、令和8年3月31日まで)
接種方法
実施医療機関にて個別接種
接種回数
3回
※過去に子宮頸がん予防ワクチンを接種したことのある方は、接種した回数を差し引いた回数のみの接種となります。また、原則、過去に接種したワクチンと同一種類のワクチンを接種してください。接種したワクチンの種類が分からない場合は医師と被接種者等がよく相談の上、接種するワクチンを決定してください。
平成25年6月14日から令和4年3月31日までの間に任意接種(自費)を受けられた方へ
令和4年4月1日時点で、可児市に住民票がある方で、平成25年6月14日から令和4年3月31日までの間に、任意接種(自費)で接種した方に対して、接種費用の償還払いをおこないます。申請期間は令和7年3月31日までです。詳しくは健康増進課までご連絡ください。
添付ファイル
■〔令和6年度案内文書〕子宮頸がん予防ワクチン接種のお知らせ(pdf 417KB)
■〔概要版〕(令和7年2月改定)小学校6年~高校1年の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(pdf 5925KB)
■〔詳細版〕(令和7年2月改定)小学校6年~高校1年の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(pdf 7257KB)
■〔キャッチアップ〕(令和7年2月改訂)平成9年度生まれ~平成19年度生まれまでの女性へ(pdf 495KB)
■〔接種後〕HPVワクチンを受けた お子様と保護者の方へ(pdf 1271KB)
■〔定期接種〕(令和6年2月月改定)9価の「HPVワクチン」を公費で接種できるようになりました(pdf 599KB)
■〔キャッチアップ〕(令和6年2月月改訂)「HPVワクチン」の接種の機会を逃した方も9価のワクチンを公費で接種できるようになりました(pdf 495KB)
関連リンク
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がんとHPVワクチン~(厚生労働省ホームページ)(外部ページ)