更新日:2013年3月14日
『広報かに』に連載中可児のお宝コーナー(市内の文化財の紹介)の記事をウェブ上でご紹介します。
かつて、どの家庭でも土人形が飾られていた時代がありました。
土人形は、大衆が容易に手に入れることのできる人形として江戸時代から全国各地に広がりました。可児では、明治時代以降に高田伊兵衛が広見で開業したことに始まります。その後高田家に弟子入りした故渡辺一夫氏が姫治で昭和10年に開業し、昭和50年代まで制作を続けました。渡辺氏の作った土人形は、素朴で独特な味わいの顔立ちが特徴的で、親しみを込めて「姫の土人形」と呼ばれました。
土人形は、節句や嫁入りの際の贈答品として、昭和の家庭を彩りました。福助や七福神などの縁起物や、歌舞伎役者をかたどった歌舞伎物、雛人形などさまざまな種類のものが作られました。
いろとりどりの土人形
姫の土人形