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(文化財紹介8)日本初のロックフィルダム 小渕溜池

更新日:2012年5月30日

 『広報かに』に連載中可児のお宝コーナー(市内の文化財の紹介)の記事をウェブ上でご紹介します。


 昭和24年(1949)に着工し同27年3月31日に完成した小渕ダム(久々利)は、日本初のロックフィルダムとして知られています。ロックフィルダムとは、岩石を高く積み上げて築き上げるダムで、当時この方式は国内初の試みでした。


 もともと可児川流域は出水で耕地が水没するなど、水害が顕著な地域でした。災害防止や流域750ヘクタールの水田の用水を確保する目的で小渕溜池や柿下溜池など可児川流域に9カ所の防災溜池の建設が進められました。


 ダムの堰堤に使用された石は1万立方メートル、完成したダムの堰堤は高さ18.37メートル、総貯水量は55万1,925立方メートルに及びました。


 現在小渕溜池周辺は公園として遊歩道などが整備され、散策路としても親しまれています。

写真

  • 小渕溜池