更新日:2012年12月28日
『広報かに』に連載中可児のお宝コーナー(市内の文化財の紹介)の記事をウェブ上でご紹介します。
現在の東海環状自動車道可児御嵩インター付近で、平成11年ごろに発掘調査が行われました。
インターチェンジ建設に伴う調査で、約7万8千平方メートルを超える大規模な範囲が発掘されました。当時水田であった場所から、縄文時代から中世にいたるまでのさまざまな遺構や遺物が確認されました。
周辺からは、「垣田」(現在の柿田)、「石井」と書かれた墨書土器が発見され、8世紀頃すでにこの名称で呼ばれていたことが明らかになりました。そのほかにも弥生時代などの住居の遺構や、同時代の農具などの木製品、鎌倉時代に国家行事に似た儀礼をおこなっていたことがわかる「仁王会」の木簡などが発見され、時代ごとの様相が明らかになりました。
発掘風景
「石井」と書かれた墨書土器
「垣田」と書かれた墨書土器