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(文化財紹介6)不孝寺塚古墳

更新日:2012年5月2日

 『広報かに』に連載中のふるさと再発見コーナー(市内の指定文化財の紹介)の記事をウェブ上でご紹介します。

不孝寺塚古墳

 「県指定史跡 不孝寺塚古墳」は平牧地区に位置し、可児川と久々利川に挟まれた東西に延びる丘陵の南端にあります。この丘陵には多くの古墳が分布しており「広見・羽崎古墳群」と呼ばれています。

 古墳の墳丘は築造当時直径16m程度の円墳であったとされますが、現在は南北に11.4m、東西に11.1m、高さ4m程度が現存しています。内部は羨道(せんどう)玄室(げんしつ)に分かれた横穴式石室、玄室の中央にはサバ石と呼ばれる凝灰質砂岩を削って造った家形(いえがた)石棺(せっかん)が置かれています。この古墳の築造年代を知る手がかりは多くが失われていますが、他の家形石棺との比較から6世紀後半頃の築造と考えられています。

 また明治20年(1887)頃に遺物が発見され、人骨、金環2個、銀環1個などが出土していますが、遺物は現在失われています。

写真

  • 不孝寺塚古墳