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アルゼンチンアリ(特定外来生物)

更新日:2023年4月10日
アルゼンチンアリは「特定外来生物」です!

「特定外来生物」とは?

 海外から入ってきた外来生物のうち、人の生命・身体や生態系、農林水産業などに被害を与える侵略的な外来生物を特定外来生物として指定し、飼うことや栽培、保管、運搬、輸入することを厳しく規制しています。代表的な特定外来生物には、アライグマ、ヌートリア、カミツキガメ、ウシガエル、オオクチバス(ブラックバス)、セアカゴケグモ、アルゼンチンアリ、ヒアリなどがあります。

 なぜ「特定外来生物」に指定されたの?

 生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害の防止を目的に、外来生物法では特定外来生物を指定し、これらの生きた個体を持ち運んだり、飼育したりすることを禁止しています。

 アルゼンチンアリは、咬むことはありますが、毒はありません。競争力が強く、本種が侵入すると在来のアリなどが減少することが報告されており、それによって、減少した動物が担っていた役割が果たされなくなることで植物の植生にも影響がでると考えられます。また、台所などに置いてある食べ物にたかるため、人に対して不快感・恐怖感を与えます。このようなことから、特定外来生物に指定されています。

防除の方法は?

 アルゼンチンアリに対して、むやみな駆除は行ってはいけません。アルゼンチンアリだけでなく日本にもともといる在来のアリも駆除してしまう恐れがあるからです。在来のアリは生態系の維持に重要な役割を担っており、すべてのアリを駆除してしまうことは、日本の生態系を壊してしまうことにつながります。
 したがって、アルゼンチンアリの駆除は、発生状況に応じて、巣穴に熱湯を注ぐ、巣に液剤を散布する、毒餌(ベイト剤)を巣の周辺や行列付近に設置するなど適切に実施してください。

アルゼンチンアリの生息箇所

 アルゼンチンアリは、物の隙間や人手が加わった場所を好み、石や木・枯葉の下、コンクリート構造物のひび割れの中、家壁の隙間、カーペットの下、車のトランクの中など、他のアリが通ることができないほどの狭い隙間でも巧みに通り抜ける習性があります。

アルゼンチンアリの特徴

  • 働きアリの体長は、約2.5mmで比較的小さい
  • 体色は茶褐色
  • 体形は、在来のアリに比べると細長く、長い触覚を持っている
  • 動きが大変すばやく、ちょこまかと動き回る
  • えさをとりに向かうときに、多数の働きアリが行列を作る

 写真はいずれも環境省提供

 

アルゼンチンアリの疑いがあるアリをみつけたら

 アルゼンチンアリの疑いがあるアリを見つけたら、個体を殺虫剤等で駆除後、死がいを保管してください。保管したアリについては、市で引き取ってアルゼンチンアリであるかどうかの同定を行いますので可児市環境課(0574-62-1111 内線3403・3404)へ連絡してください。

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