更新日:2025年11月17日
地域学校協働活動の概要
地域学校協働活動とは
学校と地域住民や団体が連携・協働して、子どもたちの豊かな成長を地域全体で支える取組みのことです。
なぜ今地域学校協働活動が必要か
○家庭・地域社会の変化
人口減少・少子高齢化、核家族化や共働き世帯の増加、地域の人間関係の希薄化などにより、家庭の孤立化や地域における教育力の低下が指摘されています。
○学校を取り巻く課題の複雑化
いじめ、不登校、教員の長時間労働など、学校が抱える課題が複雑化し、学校単独での解決が難しくなっています。
こうした状況を受け、社会総がかりで子どもたちの成長を支える体制を構築するため、平成27年12月の中央教育審議会の答申を経て、社会教育法が改正され、「地域学校協働活動」が明確に位置づけられました。これまでも地域は学校の教育活動を支援してきましたが、今後は地域と学校が対等なパートナーとして連携・協働することとなりました。
活動の目的
1. 地域全体で子どもたちの学びと成長を支える
幅広い地域住民の参画を得て、子どもたちに豊かな学びや体験の機会を提供し、様々な大人との交流を通じて社会性や自己肯定感、コミュニケーション能力、地域への愛着や郷土愛を育みます。
2. 「子どもを核とした地域づくり」を目指す
子どもたちの学びや成長を支えるために、地域住民や団体が活動を通じて交流することで、住民同士のつながりを深め、地域の教育力や地域の活性化につなげます。
活動の内容(例)
・学習支援: 授業の補助(ミシン、書道等)、体験活動の指導(農業体験、伝統文化体験など)
・安心・安全の確保: 登下校の見守り、あいさつ運動、防災訓練への協力
・学校環境の整備: 花壇の整備、除草作業、図書の整理・読み聞かせ
・地域活動への参画: 地域の祭りや行事への参加・協力、郷土学習
可児市における地域学校協働活動の取組み
推進体制
次世代を担う子どもに対して、地域と学校がどのような資質(笑顔の”もと”)を育むのかという「ねがい(=目標・ゴール)」を共有し、課題解決に向けて、双方が連携・協働します。
○地域学校協働活動コーディネーター
学校側と地域側(地区センター)をつなぐ橋渡し役です。本市では、学校運営協議会側と地域側それぞれにコーディネーターを選任しています。コーディネーターは学校運営協議会で話し合われた学校側の「ねがい」や求めている支援内容を地域側に共有します。
本市においては1校区に1地区センターとなっていないため、どの学校運営協議会のコーディネーターがどの地区センターのコーディネーターという垣根はなく、必要な地区のコーディネーターと協働することとしています。
○地域学校協働活動本部
学校と地域の連携・協力を進めるための仕組み(ネットワーク体制)です。幅広い地域住民や団体等の参画により、緩やかなネットワークを形成し、活動を推進します。