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平成26年度 牟田洞古窯跡発掘調査

更新日:2015年1月6日
調査方法と目的
 窯跡に伴う作業場の検出と、1号窯及び4号窯の構造を調べました。

調査成果
 2つの調査区で、土の切り盛りにより平坦な作業場を造りだした部分が検出されました。1つの作業場ではロクロ作業の痕跡と思われる遺構がみつかりました。この場所からは製品よりもエンゴロやヨリ輪など多くの窯道具が出土しています。これらの作業場は製品の製作や、製品の乾燥や窯詰め、取り出しに伴う作業場と想定されます。 
ろくろのそうていず
 ロクロの想定図

 1号窯では分炎柱付近の構造が確認されました。検出された分炎柱の幅は約20cmで、昇炎壁も約30cmの高さが残っています。何度か使われているため、窯の壁や床には自然釉がかかっています。焼成室では焼台がはがれた跡もみられました。

さぎょうばへいたんめん
 作業場平坦面

ろくろさぎょうのこんせき
 ロクロ作業の痕跡

さぎょうばへいたんめん
 作業場平坦面

かまAぶんえんちゅうふきんのこうぞう
 1号窯 分炎柱付近の構造