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高齢者の保健事業と介護予防等の一体的実施について

更新日:2023年6月29日

高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業について

 令和2年4月「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律」が施行され、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」という新たな制度が始まりました。
 後期高齢者医療保険者の岐阜県後期高齢者医療広域連合が市町村に委託し、市町村は後期高齢者の健康増進やフレイル予防に取り組みます。
 可児市においては、国保年金課、健康増進課、高齢福祉課が連携し、令和5年4月から「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」についての取り組みを開始しました。

令和5年度 可児市の取り組み

高齢者に対する個別支援(ハイリスクアプローチ):糖尿病性腎症重症化予防

糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性腎症の予防について重点的に取り組みます。

可児市後期高齢者の糖尿病受診状況

令和3年度後期高齢者医療保険のレセプト情報によると、糖尿病で受診をしている人は全体の52.8パーセントいます。
糖尿病で受診をしている人のうち、他の病気も併せて受診をしている人は70.4パーセントいます。糖尿病の重症化を防ぎ、合併症をおこさないようにすることが大切です。

可児市糖尿病受診者の割合(可児市後期高齢者医療保険)

可児市後期高齢者の人工透析患者数

 糖尿病の3大合併症は、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症です。糖尿病性腎症は、悪化すると人工透析が必要になります。可児市の人工透析患者数は年々増加傾向です。

 人工透析は血液透析と腹膜透析があり、9割が血液透析となっています。血液透析は、週に3回から5回、1回あたり3時間から5時間かけて血液をきれいにします。透析後には、疲れや頭痛、吐き気を感じるなど、透析中心の生活にならざるを得ない人も沢山います。


人工透析患者数推移(可児市後期高齢者医療保険)

可児市が取り組むこと

1.ぎふ・すこやか健診で糖尿病の値が高い人には、保健師や管理栄養士が医療機関の受診をお勧めしたり、お食事など生活習慣についてのアドバイスをします。

2.糖尿病を治療中の人で、生活習慣について改善が必要な人には、医療機関と連携して市の保健師や管理栄養士がサポートをします。

通いの場等への積極的関与(ポピュレーションアプローチ):フレイル状態の把握

 日常生活圏域6圏域に各1か所のまちかど運動教室にて参加者に「後期高齢者質問票」の記入と、握力測定をしていただきフレイル状態の把握をします。
 5月と2月に測定し、参加者の皆さまに結果をご報告します。

フレイルとは

 健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。
 自覚症状としては、「疲れやすくなった」「人と会うのがおっくうになった」「歩くのが遅くなった」などがあります。
 早目に気づき、運動や食事などの生活習慣を改善することで、要介護状態になることを防ぎます。

フレイルとは

後期高齢者の質問票

国が、高齢者の特性を踏まえて健康状態を総合的に把握する目的で作成したものです。
回答欄の左側(緑色)の回答になるのが理想です。チェックしてみましょう。

高齢者質問票(pdf 405KB)

高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業 パンフレット

パンフレット(pdf 985KB)

 

可児市後期高齢者医療保険にご加入の皆さまへのお願い

まずは、健診を受けましょう

ぎふ・すこやか健診

内容

問診 診察 身体計測 血圧測定 尿検査 血液検査

健診料

500円

申込方法

市から2月に送られてくる「可児市健(検)診申込書」で申し込む
「可児市健(検)診申込書」がない場合は、可児市健康増進課に申し込む

ぎふ・さわやか口腔健診

内容

歯や歯肉の状態、お口の状態を診る健診

健診料

300円

申込方法

市から誕生日頃に「ぎふ・さわやか口腔健診票」が送られてきたら、歯科医院に申し込む
「ぎふ・さわやか口腔健診票」が届く前に申し込みたい場合は、可児市国保年金課に申し込む