更新日:2024年3月26日
自治会ってどんな感じ? ~加入している方にインタビューしてみました!~
結婚や就職、引っ越しなどで新たな生活を可児市でスタートさせた皆さん!ようこそ可児市へ!
これから可児市で生活するにあたって、ゴミの分別や子どもの学校のこと、地域での助け合いなどについて、まだまだよくわからない方も多いと思います。そんな時に地域の「自治会」が、役に立つかもしれません。とはいえ、自治会がどういう活動をしているのか、いまいちよく分からないのも現実です。そこで、様々な年齢層の方にインタビューをして、自治会の活動や、ご自身の想いなどを話していただきました。
地域のみんなが全員加入してこその自治会やと思う! ~渕之上 可児さんの場合~
―― よろしくお願いします。
はい、お願いします。しかし、あんたらも気の毒やねぇ。
―― 気の毒と言いますと?
だって、このあたりでは自治会なんて普通に入っとるもんやと思ってたからね。でも、他のところは入らん人や退会したい人もおるって聞いて、ちょっと考えられんなぁ、と思ってね。
―― どうしてこんな状況になっているとお考えですか?
昔は、ひとつの世帯では何にもできんかった。地域の清掃やお祭り、お葬式なんかもみんなで手伝ってやらんといかんかったでね。それが今では、ある程度のことは何でもできてしまう。そうすると、わざわざ面倒くさい思いをして自治会に入らんでもいいんじゃないか、という雰囲気になるんやろうね。
―― 何か打開策はないですかね?
やっぱり全員加入ということを原則として考えないかんと思うよ。現実にはなかなか難しいと思うけど。地域のみんなが加入していたら、頼ることも、頼られることもそこまで抵抗はなくなるんやない?あと、今の生活が「当たり前」と思っとったらいかんね。防犯灯とかリサイクル当番とか、今まで地域のいろんな人が苦労したり、お金を出し合って設置したり、決めたことに対して、感謝の気持ちを持たんといかんと思う。
―― 災害時の助け合いという部分でも、少し不安な部分もあります。
何か大変なことが起こった時にしか分からん事やけどな。でも、地域で何か対応しなければならない事態になった時は、自治会で動くことができれば、ある程度の災害が起こっても対処できると思うよ。
―― あと、今は役員を担える方が少ないという課題もあります。
やっぱり役員をやってもらう人は、それなりの時間や苦労を掛けるわけだから、何らかの手当が必要だと思うよ。そうでないと誰もやらんやろうし、例え1年やったとしても、今まで通りで終わってしまう。できる人には3年、4年と続けて担ってもらいたいね。
―― 今の自治会に対してアドバイスなどはありますか。
あんまり文句言うと「やかましい年寄りや」と言われるからよう言わんよ(笑)。でも、そういったことがざっくばらんに言える飲み会が減ったな。一杯呑めば、言いたいこともスッと言えるけど(笑)。今思うと、ああいう場はいろんな世代の人が意見を言い合えるいい機会だったのかも知れんね。
可児市ってとってもイイところ! ~緑 古田さんの場合~
―― よろしくお願いします。緑に来られて何年になりますか。
(奥さん)犬山からこちらに引っ越したのが30年くらい前ですね。もう多くの方が住まわれていたので、私たちが引っ越してきた頃には自治会も活動してみえましたよ。
―― そうすると、加入するときには少し勇気がいったのではないですか?
(奥さん)そんなことないですよ。ここに引っ越してきたときは皆さんに歓迎していただけて、すぐに受け入れてもらえたので本当にホッとして、うれしかったことを覚えています。
―― 今は、高齢化が進み、自治会の活動ができないからという理由で退会を考えられる方も多いということですが。
高齢になったら、より自治会を頼りにしてもらいたいと思うんですけどね。独居になってしまったときに、誰が頼れるかというと、やっぱり近所の付き合いが大切だと思います。私は民生委員をやらせていただいていますが、自治会を退会してしまうと、周りとのつながりがどうしても薄くなってしまいますからね。
―― 役員のなり手がいないという問題もあります。
私たちの自治会では、ある程度の年齢になった時は役員を免除するという規定があります。その規定があることで、高齢の方も気兼ねなく自治会に参加できていると思いますよ。もちろん、元気な方には頑張っていただきたいです。
―― 緑地区は、皆さんの想いがいい方向につながっている印象があります。
ゴミの問題でも、昔と比べるとかなりマナーが良くなってきたように思います。不適正なゴミが集積場にあっても「こういうゴミは回収できないよ」と周知すれば出した人が気づいてくれる。自分の地域のことは自分たちで何とかするという空気がありますね。
―― これからの課題というと何かありますか。
今以上に団地が高齢化していくと、防災に関しては心配があります。ただ、可児市は自然災害については安心できるけど、火事とかには気を付けないといけないと思います。
―― 最近は若い方も団地に住まれる方も多いと聞きます。
せっかく同じ地域に住んでいるのだから、たくさん交流したいと思いますよ。でも、若い方は忙しいので、あまり年寄りが誘っても迷惑に思われちゃうかもね(笑)。でも、自治会がこういうことをやっている、ということは知ってもらいたいと思う。そして、少しでもいいから参加してみて、顔を知ってもらいたいね。そうしたら、次は声を掛けれるかもしれないし。
―― そうすると世代間の交流もできるかもしれませんね。
私たちは待っとるんやけどね(笑)。でも、待っているだけじゃなくて、何かアクションを起こすことも必要かもしれないね。あとは、子どもたちは大事にしたいね。地域みんなで子どもを支えたいとおもっています。
―― 今日はとてもいいお話を聴けました。
可児市って本当にいい所だと思いますよ。特にこの緑地区は一番素敵な街だと思っています。団地に住んでいる方は、他の場所から引っ越してきた方が多いから、可児市のイイところが見えやすいんじゃないですかね。私は80歳まで元気にボランティアで活動をして、この場所で死んでいきたいと思っていますよ。
引っ越してきて、すぐに近所の人から誘われて入会しました! ~今渡 橋本さんの場合~
―― おふたりのご出身は?
(ご主人)僕は名古屋市出身です。会社が可児市にあるので、可児市に住むことにしました。
(奥さん)私は八百津町出身です。独身の頃は「可児市は都会だな」と思い込んでました(笑)。
―― 実家にいるときは「自治会」って意識してました?
(ご主人)僕はアパート住まいだったので、自治会に縁のない生活でした。
(奥さん)意識したことはなかったけど、父は普通に自治会の行事に出てましたし、私も子ども会とかは楽しみでしたね。
―― では、この自治会に入るときはかなり慎重に判断したのでは?
(ご主人)そんなことないんですよ。お隣りさんにあいさつに行ったら「自治会に入るんなら、班長さん教えてあげるから連絡してみやーね」って言われて、そのまま連絡して入会してたみたいな(笑)。
―― じゃあ、お隣さんが声をかけてくれなかったら・・・?
(ご主人)まず自治会があることも知りませんし、時間がたってしまったら入りづらくなっちゃいそうですね。でも、入ってみて総会とかでいろんな人がいらっしゃるのを見ると「この地域の一員になれたのかな?」って思いますし、いざっ!てときは安心しますよ。
―― 自治会に加入して大変だったことは?
(ご主人)まだ特にないですね。リサイクル当番とかも半年に1回くらいですし、花いっぱい活動なども特に大変とは思ってません。
(奥さん)基本的に旦那にお任せしてます。でも、これから自治会とか子ども会の役員をお願いされると、負担に思ってしまうかもしれませんね。
―― 消防団にも入団してみてどうでした? ※インタビュアーは消防団の先輩です
(ご主人)引っ越してきてすぐに勧誘を受けました。最初は何が何だか分からないまま受けました。操法訓練は厳しくて「やるんじゃなかった」と思うことはありましたけど、とてもいい経験ができましたし、素敵な先輩に恵まれて、かわいがっていただいているので、入って良かったと思っています。
(奥さん)なんか言わされてるっぽくない(笑)。でも、操法大会を子どもと見に行ったけど、思ったより真面目に頑張ってるな、って思いました。
(ご主人)思ったより、って・・・(笑)。でも、地域の人に「ご苦労さん、ありがとね」と言われることはありがたいと思います。あと、もう少し子どもが大きくなったら、地区のお祭りとかで消防車に乗せてあげたりするのもこれからの楽しみですね。
―― これから自治会に「こうあってほしいなぁ」ということは?
(ご主人)まだ何とも言えませんね。でも、子どもがこれから大きくなって、いろんな人と関わるようになってくると、感謝することも多くなってくると思いますし、逆に不満に思うことも出てくるかもしれません。その時に、自分と同じ世代の人が自治会にいてくれると心強いとは思います。
(奥さん)私はやっぱりお金の使い道が気になります。今の自治会費は高いとは思いませんが、具体的に「こういうことに使われているよ」ということが分かりやすく、たくさんの人に伝えてもらえるといいなと思います。