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コミュニティバスを再編します

更新日:2026年9月24日

1.再編の背景

 現在、市内を走るコミュニティバスのさつきバスは、「高齢者等の日常生活の移動交通手段の確保」「交通空白地の解消」等を目的に、平成12年より全8路線で運行が始まりました。運行開始以降、コミュニティバスの充実を求める要望が多く、平成16年の改正では、路線を9路線へと増やしました。

 しかし、利用が少ない地域もあり、平成22年からは利用者が減少した路線については廃止し、利用の申し出(予約)があった時のみ運行するデマンド型の「電話で予約バス」へと切り替えました。そして、現在は「さつきバス」と「電話で予約バス」を併用し、また「東鉄路線バス」や「YAOバス」の運行を合わせたバス交通網となっています。

 可児市においては、市北東部を走る名鉄広見線の新可児駅-御嵩駅間の路線について、令和11年4月1日をもって廃止することが、名古屋鉄道株式会社(以下、「名鉄」)より発表されました。この路線は、平成18年から鉄道を残していくための協議を重ね、平成22年からは、毎年1億円(御嵩町7,000万円、可児市3,000万円)を運営支援金として補助をしながら運行を続けてきました。これまで運営支援金を負担するだけでなく、利用者を増やすため、活性化に向けてのさまざまな取り組みを行ってきましたが、恒常的に利用者が増えることはなく、将来的にも利用者の増加が見込めませんでした。また運行を続けるためには、設備の多額の更新費用を沿線自治体が負担する必要があったこと等、課題が多く廃止されることになりました。道路の整備等が進み、車利用が増えたことで、鉄道利用が少なくなり、結果的に鉄道が廃止されるということが現実になりました。

 

 こうした中、過去に実施した市民アンケートやバス利用者アンケート、地域住民からの要望などで、バスの運行本数の増加をはじめとしたコミュニティバスの充実が求められていることを踏まえ、さつきバスを中心としたコミュニティバスの再編を行うこととしました。

 

2.再編の目的

 可児市において、名鉄広見線は、JRと並び名古屋等への都市部への交通アクセスとして、また地域内での移動時の必要不可欠な交通手段になります。しかし、犬山駅-新可児駅間においても利用者は大きく減少傾向にあると同時に、近年の名古屋直通列車の廃止(一部平日早朝除く)・西可児駅の無人駅化等、会社経営の合理化によるサービスの低下という現状があります。

 そこで、さつきバスの再編を通じて、名鉄広見線(犬山駅-新可児駅間)の各駅へのアクセスを確保し、将来にわたる路線維持・活性化を図っていきます。

 

 また、可児市においても全国的な流れと同様、高齢化の進展という課題があり、病院への通院やお買い物等、日常生活における移動手段の確保が求められています。そのため、この再編を通じて、コミュニティバスの主たる利用者である高齢者の移動ニーズに対応し日常生活を支えるバス交通網を推進します。

 さらに若い世代が通学に利用したり、子どもの頃から電車やバスに親しんでもらうことで、公共交通による移動を選択肢の一つとして加えてもらい、鉄道やバスなど地域の公共交通を守っていきます。

 

3.再編の主なポイント

○広見線(犬山駅-新可児駅間)の利用促進に向けて

 鉄道とバスの乗継をスムーズにしながら、それらを組み合わせながら利用できるよう、名鉄広見線の各駅へのアクセスとなるバス路線網を整備します。

 

○病院やスーパーへもっと通いやすく

 高齢者の利用頻度が高い病院やスーパーに、新たなバス停を設置します。また、事業者にご協力いただき、停留所を施設入口付近へ配置するとともに、屋根付きのスペース確保やベンチの設置などにより、安心・快適にバスを待つことができる環境を確保します。

 

○子どもの頃から「まちの身近な乗り物」へ

 高校生の通学の移動を支援するとともに、休日にさつきバスを運行することで、子どもたちが日常的にバスへ親しむ機会を創出します。世代を問わず地域住民にとって「身近な交通手段」としての定着を目指します。

 

○地域活動の活性化

 地域活動や交流の場である地区センターで行われる講座やイベントへのお出掛けへのアクセスとして、8カ所の地区センターに停留所を設置します。バスに乗って集まることができる環境をつくり、地域のコミュニティ活動の活性化を図ります。

 

○地域資源を活用したにぎわいづくり

 自然豊かでまちの誇りである鳩吹山やかぐや姫の散歩道、市民の憩いの場やレクリエーション活動の拠点となる公園等へ新たにバス停を設置します。市外からの来訪促進と交流人口の拡大を図るとともに、市民が日常的に親しめる憩いの場へのアクセスを確保します。

 

 

4.再編の具体的な内容

➤ダイヤを平日・土曜休日に分けて運行し、平日の運行時間帯を早朝から夕方までとし、各路線1~2時間に1便程度運行します(一部路線を除く)。

➤路線名は目的地となる駅や施設、地域などの名称を使い、停留所名は地域の皆さまに聞き馴染みのある店舗名にするなど、利用者が分かりやすい表記に変更します。
  
➤便数を確保するため路線を短くしており乗換は発生しますが、行き帰りでも使える便数の確保と日常的に利用しやすい運賃制度へ見直します。(※後日、市ホームページにて料金に関する意見を募集します)

➤現在、東濃鉄道が運行する帷子線・緑ヶ丘線は、さつきバスへと引き継ぎます。

➤さつきバス兼山線の廃止に伴い、兼山地区は「電話で予約バス」の運行を行います。

➤さつきバスの再編に伴い、「電話で予約バス」は区域の変更等、さらに効率の良い運行や利便性の高い運行ができるよう、一部見直しを行います。

 

路線案については、こちら(pdf 677KB)をご参照ください。

 

5.改正時期

 令和9年2月改正予定

 

 今後、可児市の地域公共交通のあり方を協議する可児市地域公共交通協議会での協議等、所定の手続きを進めるとともに、詳しい内容については、広報紙や地域での説明会などでお知らせしていきます。