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大正時代のおやつ

更新日:2013年12月1日
  • 麦こがし(こーせん)
    裸麦をくどの火で炒って、石臼をごろごろと回しながら粉にします。粉に砂糖や塩を混ぜて食べますが、水を加えて練ってから食べることもあります。当時めったに甘いものは口に入らなかったので、これがおやつとなりました。焼いた麦の香ばしい香りと素朴な甘みのあるおやつでした。今でもたまにお店で粉を売っているのを見かけますね。
  • 砂糖きび
    砂糖きびは「沖縄」というイメージがありますが、昔はこの辺りでも割りと畑に植えてありました。適当な長さに切り、幹の皮をむいて中身をかみくだいて甘味を吸って、味がなくなると幹は捨てました。
  • 切り干芋
    蒸したさつま芋を薄く切ってゆでた後、ざるなどで天日に干して乾かしたもの。そのまま食べたり炭火であぶって食べたりしました。カチカチにしないで、干柿のような白い粉のふいた柔らかいものが上等でした。カチカチのものも、噛めば噛むほど甘みが増しおいしいものです。
  • 竹皮に梅干
    柔らかい竹の皮に、しその葉と種を取った梅干を入れ、三角にたたみます。すきまから出る酸っぱいものを、口が染まるほどなめました。