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Kルートをゆく~モデルコース1(その2)~

更新日:2020年3月31日
奥磯林道~小渕ため池公園で新緑を満喫する
ここで一旦久々利地区センターへ戻り、車で奥磯林道へ向かいます。ここからモデルコースの順路とは違ってしまいすがご了承ください。

奥磯林道は小川のせせらぎ、青々とした新緑や新緑が作る木陰など、今の時期は癒し効果が大いにに期待できますが、夏場はまむしが出ることもあるようですのでご注意ください。また、市天然記念物に指定されている、カエデ科の「ハナノキ」や野鳥が見られ、この日もバズーカ砲のようなカメラを構えた方々がシャッターチャンスを狙ってました。

奥磯林道入り口で猫に遭遇。いい予感がします。


入り口に「落石注意」の看板。

 
まさに林道。木陰は半袖では寒いくらいです。

 
いつまでもこの場にいたいと思いました。

奥磯林道に後ろ髪を引かれつつ、次は小渕ため池公園を散策します。小渕ため池は昭和27年、自然石を活用した日本初のロックフィル式ダムで造られた人口湖です。周辺に遊歩道が整備され、春は桜やツツジ、秋は紅葉が見られおすすめですが、今の時期も新緑が楽しめます。

遊歩道沿いに何かがあります。


滑り台があったので体験しました。


差し込む光の具合が抜群です。

荒川豊蔵資料館へ続く道
小渕ため池公園を引き返し、ゴールである荒川豊蔵資料館を目指して歩きます。
小渕ため池公園の東側から東へ200メートルほど歩くと織部橋に到着し、ここではナンジャモンジャと呼ばれるヒトツバタゴが群生しています。例年5月ごろに開花します。

雪のように花が咲きます。(過去の写真)

荒川豊蔵資料館はまだまだ先ですが、この辺りで肉体的にかなりきつくなってきました。日頃の運動不足を嘆きつつゴールを目指して歩き続けます。

疲れを一時忘れさせてくれる、里山的風景が実に良いです。


八坂入彦命墓に到着。ゴールはもう少しです。

美濃桃山陶の聖地の総本山「荒川豊蔵資料館」
歩くこと1キロ強。ついに、ゴールである荒川豊蔵資料館に到着しました。

ゴール直前で浮かれてはいけません。

久々利大萱で桃山時代の志野の窯跡を発見し、その再興に尽くしたのが人間国宝の荒川豊蔵さんです。彼が志野の窯跡を発見するきっかけとなったのが、名古屋の旧家所蔵の志野筍茶碗です。彼はこの茶碗を手にしたとき底にこびりついた米粒ほどの赤い土を発見しました。この赤土が瀬戸にないことから、志野は瀬戸で焼かれたという定説に疑問を持ちました。そして、地元の多治見や可児の窯跡を調査し、ついに久々利大萱で筍の絵のある志野の陶片を発見しました。この発見は「日本の陶磁史を覆す大発見」といわれています。この発見から3年後の昭和8年、39歳の時に大萱に窯を開き、以来、志野や瀬戸黒を再興することに半生を捧げ、昭和30年、61歳のとき人間国宝に認定され、昭和46年には文化勲章を受章されました。その業績を記念して建てられたのが荒川豊蔵資料館であり、古志野の陶片をはじめ、彼の作品など約2,300点が収蔵されています。

資料館へ続く道に期待が高まります。


知ってたけど、休館日でした。

【荒川豊蔵資料館】https://www.city.kani.lg.jp/10013.htm

 
豊蔵資料館周辺は静かで空気がピーンと張りつめ、厳かな雰囲気に満ちています。多くの陶芸家が創作活動にこの地を選んだ理由が分かる気がします。

聖地パワー?で木の生長もすごいのでしょうか。


腰掛けにちょうど良い石に座り、しばし瞑想します。特にインスピレーションは湧いてきませんでした…。


モデルコース1「久々利の街並みと美濃桃山陶の聖地を体感する」
途中で休憩したり、小渕ダムの真下まで行ったり寄り道をしたためほぼ1日がかりでしたが、天候も暑過ぎずウオーキングには最適な日でした。モデルコース1は豊かな自然に触れられ、さらに歴史を感じる建物、神社・お寺が多数あるため、色々な目的に使えると思います。距離が長すぎると感じた方は、まずは久々利の街中だけを歩いてみることをお薦めします。

久々利地区センターに隣接する可児郷土歴史館は、今度行こうと思います。

【今回の移動の様子】

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 【次ページ】(番外編)久々利城跡は可児市のフットパスだ

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