更新日:2023年4月1日
自治会ってどんな感じ? ~加入している方にインタビューしてみました!~
結婚や就職、引っ越しなどで新たな生活を可児市でスタートさせた皆さん!ようこそ可児市へ!
これから可児市で生活するにあたって、ゴミの分別や子どもの学校のこと、地域での助け合いなどについて、まだまだよくわからない方も多いと思います。そんな時に地域の「自治会」が、役に立つかもしれません。とはいえ、自治会がどういう活動をしているのか、いまいちよく分からないのも現実です。そこで、様々な年齢層の方にインタビューをして、自治会の活動や、ご自身の想いなどを話していただきました。
地域のみんなが全員加入してこその自治会やと思う! ~渕之上 可児さんの場合~
―― よろしくお願いします。
はい、お願いします。しかし、あんたらも気の毒やねぇ。
―― 気の毒と言いますと?
だって、このあたりでは自治会なんて普通に入っとるもんやと思ってたからね。でも、他のところは入らん人や退会したい人もおるって聞いて、ちょっと考えられんなぁ、と思ってね。

―― どうしてこんな状況になっているとお考えですか?
昔は、ひとつの世帯では何にもできんかった。地域の清掃やお祭り、お葬式なんかもみんなで手伝ってやらんといかんかったでね。それが今では、ある程度のことは何でもできてしまう。そうすると、わざわざ面倒くさい思いをして自治会に入らんでもいいんじゃないか、という雰囲気になるんやろうね。
―― 何か打開策はないですかね?
やっぱり全員加入ということを原則として考えないかんと思うよ。現実にはなかなか難しいと思うけど。地域のみんなが加入していたら、頼ることも、頼られることもそこまで抵抗はなくなるんやない?あと、今の生活が「当たり前」と思っとったらいかんね。防犯灯とかリサイクル当番とか、今まで地域のいろんな人が苦労したり、お金を出し合って設置したり、決めたことに対して、感謝の気持ちを持たんといかんと思う。

―― 災害時の助け合いという部分でも、少し不安な部分もあります。
何か大変なことが起こった時にしか分からん事やけどな。でも、地域で何か対応しなければならない事態になった時は、自治会で動くことができれば、ある程度の災害が起こっても対処できると思うよ。
―― あと、今は役員を担える方が少ないという課題もあります。
やっぱり役員をやってもらう人は、それなりの時間や苦労を掛けるわけだから、何らかの手当が必要だと思うよ。そうでないと誰もやらんやろうし、例え1年やったとしても、今まで通りで終わってしまう。できる人には3年、4年と続けて担ってもらいたいね。
―― 今の自治会に対してアドバイスなどはありますか。
あんまり文句言うと「やかましい年寄りや」と言われるからよう言わんよ(笑)。でも、そういったことがざっくばらんに言える飲み会が減ったな。一杯呑めば、言いたいこともスッと言えるけど(笑)。今思うと、ああいう場はいろんな世代の人が意見を言い合えるいい機会だったのかも知れんね。

可児市ってとってもイイところ! ~緑 古田さんの場合~
―― よろしくお願いします。緑に来られて何年になりますか。
(奥さん)犬山からこちらに引っ越したのが30年くらい前ですね。もう多くの方が住まわれていたので、私たちが引っ越してきた頃には自治会も活動してみえましたよ。
―― そうすると、加入するときには少し勇気がいったのではないですか?
(奥さん)そんなことないですよ。ここに引っ越してきたときは皆さんに歓迎していただけて、すぐに受け入れてもらえたので本当にホッとして、うれしかったことを覚えています。

―― 今は、高齢化が進み、自治会の活動ができないからという理由で退会を考えられる方も多いということですが。
高齢になったら、より自治会を頼りにしてもらいたいと思うんですけどね。独居になってしまったときに、誰が頼れるかというと、やっぱり近所の付き合いが大切だと思います。私は民生委員をやらせていただいていますが、自治会を退会してしまうと、周りとのつながりがどうしても薄くなってしまいますからね。
―― 役員のなり手がいないという問題もあります。
私たちの自治会では、ある程度の年齢になった時は役員を免除するという規定があります。その規定があることで、高齢の方も気兼ねなく自治会に参加できていると思いますよ。もちろん、元気な方には頑張っていただきたいです。

―― 緑地区は、皆さんの想いがいい方向につながっている印象があります。
ゴミの問題でも、昔と比べるとかなりマナーが良くなってきたように思います。不適正なゴミが集積場にあっても「こういうゴミは回収できないよ」と周知すれば出した人が気づいてくれる。自分の地域のことは自分たちで何とかするという空気がありますね。
―― これからの課題というと何かありますか。
今以上に団地が高齢化していくと、防災に関しては心配があります。ただ、可児市は自然災害については安心できるけど、火事とかには気を付けないといけないと思います。
―― 最近は若い方も団地に住まれる方も多いと聞きます。
せっかく同じ地域に住んでいるのだから、たくさん交流したいと思いますよ。でも、若い方は忙しいので、あまり年寄りが誘っても迷惑に思われちゃうかもね(笑)。でも、自治会がこういうことをやっている、ということは知ってもらいたいと思う。そして、少しでもいいから参加してみて、顔を知ってもらいたいね。そうしたら、次は声を掛けれるかもしれないし。
―― そうすると世代間の交流もできるかもしれませんね。
私たちは待っとるんやけどね(笑)。でも、待っているだけじゃなくて、何かアクションを起こすことも必要かもしれないね。あとは、子どもたちは大事にしたいね。地域みんなで子どもを支えたいとおもっています。
―― 今日はとてもいいお話を聴けました。
可児市って本当にいい所だと思いますよ。特にこの緑地区は一番素敵な街だと思っています。団地に住んでいる方は、他の場所から引っ越してきた方が多いから、可児市のイイところが見えやすいんじゃないですかね。私は80歳まで元気にボランティアで活動をして、この場所で死んでいきたいと思っていますよ。

引っ越してきて、すぐに近所の人から誘われて入会しました! ~今渡 橋本さんの場合~
―― おふたりのご出身は?
(ご主人)僕は名古屋市出身です。会社が可児市にあるので、可児市に住むことにしました。
(奥さん)私は八百津町出身です。独身の頃は「可児市は都会だな」と思い込んでました(笑)。
―― 実家にいるときは「自治会」って意識してました?
(ご主人)僕はアパート住まいだったので、自治会に縁のない生活でした。
(奥さん)意識したことはなかったけど、父は普通に自治会の行事に出てましたし、私も子ども会とかは楽しみでしたね。

―― では、この自治会に入るときはかなり慎重に判断したのでは?
(ご主人)そんなことないんですよ。お隣りさんにあいさつに行ったら「自治会に入るんなら、班長さん教えてあげるから連絡してみやーね」って言われて、そのまま連絡して入会してたみたいな(笑)。
―― じゃあ、お隣さんが声をかけてくれなかったら・・・?
(ご主人)まず自治会があることも知りませんし、時間がたってしまったら入りづらくなっちゃいそうですね。でも、入ってみて総会とかでいろんな人がいらっしゃるのを見ると「この地域の一員になれたのかな?」って思いますし、いざっ!てときは安心しますよ。
―― 自治会に加入して大変だったことは?
(ご主人)まだ特にないですね。リサイクル当番とかも半年に1回くらいですし、花いっぱい活動なども特に大変とは思ってません。
(奥さん)基本的に旦那にお任せしてます。でも、これから自治会とか子ども会の役員をお願いされると、負担に思ってしまうかもしれませんね。
―― 消防団にも入団してみてどうでした? ※インタビュアーは消防団の先輩です
(ご主人)引っ越してきてすぐに勧誘を受けました。最初は何が何だか分からないまま受けました。操法訓練は厳しくて「やるんじゃなかった」と思うことはありましたけど、とてもいい経験ができましたし、素敵な先輩に恵まれて、かわいがっていただいているので、入って良かったと思っています。
(奥さん)なんか言わされてるっぽくない(笑)。でも、操法大会を子どもと見に行ったけど、思ったより真面目に頑張ってるな、って思いました。
(ご主人)思ったより、って・・・(笑)。でも、地域の人に「ご苦労さん、ありがとね」と言われることはありがたいと思います。あと、もう少し子どもが大きくなったら、地区のお祭りとかで消防車に乗せてあげたりするのもこれからの楽しみですね。
―― これから自治会に「こうあってほしいなぁ」ということは?
(ご主人)まだ何とも言えませんね。でも、子どもがこれから大きくなって、いろんな人と関わるようになってくると、感謝することも多くなってくると思いますし、逆に不満に思うことも出てくるかもしれません。その時に、自分と同じ世代の人が自治会にいてくれると心強いとは思います。
(奥さん)私はやっぱりお金の使い道が気になります。今の自治会費は高いとは思いませんが、具体的に「こういうことに使われているよ」ということが分かりやすく、たくさんの人に伝えてもらえるといいなと思います。
自治会とは
私たちの住んでいる地域には、ゴミ処理、交通安全、青少年非行防止、ひとり暮らしの高齢者への支援、道路や公園の環境整備、防火・防犯・防災などいろいろな問題があります。個人や家庭だけで解決するのは難しく、地域に住んでいるみなさんで力を合わせ、解決していくことが必要です。
自治会は、これらの問題に対処しながら、地域のコミュニティの中心的な存在として地域の皆さんの親睦を図り、生活環境の向上と地域の発展のために、自ら暮らしのルールを定めてより良い地域をつくっていく住民組織です。
昭和57年4月、可児市が誕生したときに、それまでいろいろな形態や名称であった地域の自治組織を統一して、自治会ー自治連合会ー市自治連絡協議会という現在の体制に整えられました。多くの世帯が自治会に加入し、お互いが協力し合い、高齢者から子どもまで、様々な年代の方が協働し、自主的にまちづくりを進めています。
自治会の主な活動事例
- 住民相互の連絡活動(広報紙、回覧版)
- 防犯灯の維持管理
- ごみ集積場の維持管理
- 環境美化活動(春と秋の花いっぱい運動、緑地の管理など)
- 防犯・防火活動、防災訓練
- 交通安全運動・青少年健全育成活動
- 親睦・レクリエーション活動(お祭り、スポーツなど)
可児市では、129自治会が14の自治連合会を構成しています。
自治会に加入しましょう
自治会は、私たちの生活に最も身近な団体であり、地域のみなさんがふれあい、対話する場です。ぜひ、地域の共同活動に参加し、安全で安心して暮らせるまちづくりを進めていきましょう。
可児市自治連絡協議会は、(公社)全日本不動産協会岐阜県本部、(公社)岐阜県宅地建物取引業協会中濃支部及び可児市との間で、自治会への加入をスムーズに行うことができるように連携協定を結んでいます。

自治会への加入方法
原則、その区域に住んでいればどなたでも自治会に加入できます。加入の方法は以下のとおりです。
〇 お住いの地区の自治会長など、すでに自治会に加入している方に尋ねる。
〇 「連携事業所(不動産協会)」「連携事業所(宅建協会)」に記載の店舗等へ問い合わせる。
〇 市役所地域協働課または近くの市連絡所へ問い合わせる。
自治会への加入についての相談は、市役所地域協働課でいつでもお受けしています。下記の「自治会加入連絡票」を提出していただければ、自治会との仲介もさせていただきます。
連携事業所(不動産協会)(pdf 105KB)
連携事業所(宅建協会)(pdf 184KB)
自治会加入連絡票(pdf 261KB) (docx 218KB)
市から自治会への支援
自治会活動に対して、市から様々な補助金などを用意しており、補助金などを活用することで積極的な自治会活動に取り組んでいただいています。
広報紙の配布
市から自治会を通して、毎月1回「広報かに」の配付をします。
自治会を設立したいときは
- 集合住宅や宅地開発による分譲住宅などにお住まいで、現在地元の自治会に加入していない世帯の方は、一定規模以上の世帯が集まって自治会を設立することができます。自治会を設立することで、地域の防犯、防災、交通安全、青少年健全育成などの地域の課題に取り組んだり、地域の親睦を図ることができます。
- 自治連合会を通して、市に対して自治会で問題となっている事項などについて要望をしています。また、自治連合会では、地域の自治会が抱える共通の問題への取り組みや、防犯パトロールなどのように複数の自治会で取り組んだほうがいい活動などを行っていますので、自治会設立と合わせて自治連合会へ加入しましょう。
自治会設立のために必要なこと
- 自治会を設立するにあたり、まずは自治会を設立しようとする全世帯で会議(設立準備会の立ち上げ)を開き、次の事項を決める必要があります。(自治会規約の例が添付ファイルにあります。)
- 名称(○○自治会など)
- 結成年月日
- 役員(会長、副会長、会計、監査、班長など)
- 会員(加入者の名簿)
- 区域(隣接する自治会に重ならないようにする)
- 規約(自治会活動を行ううえでの決めごと)
- 事業計画及び予算書
- 班(回覧板などの班構成)
- 地域の自治連合会との連携の方法
- 各種委員の選出(自治連合会関係の役員など)
自治会活動を充実させましょう
市は、自治会活動を充実させるためのさまざまな支援を行っています。
自治会活動に対する市の支援一覧(詳細は添付ファイルをご覧ください)
自治会活動推進交付金 |
公共施設の一端(市政情報の伝達や、防災・防犯活動、一般廃棄物集積場の管理など)を担う活動に対し積算した金額を自治会へ交付します。
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地区集会施設補助金 |
地区の集会施設の新築、増改築または改修に要する事業費の一部を補助します。
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防犯灯設置事業補助金
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地域の治安向上及び交通安全を図るため、自治会などが設置する防犯灯の設置費の一部を補助します。
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地域防災力向上事業補助金
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市民生活の安全を図るため、消火栓ホース、自衛消防隊車庫の新築、防災備品購入費、防災倉庫購入費などの防災設備の整備費の一部を補助します。
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公園遊具等設置
(補修)事業補助金 |
自治会管理の公園における遊具等の設置又は補修に係る経費の一部を補助します。
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ごみ集積場の設置補助金 |
ごみの散乱防止並びにまちの環境及び美観の向上を図るため、自治会等が設置する一般廃棄物集積場の設置費の一部を補助します。
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家庭廃棄物処理施設設置補助金 |
ごみの減量化を図るため、自治会が購入する枝葉粉砕機の費用の一部を補助します。
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かにロードサポーター助成事業 |
市が管理する道路(歩道、路肩、法面など)を年間を通して、除草、清掃、パトロールを実施する団体の活動に要する費用の一部を助成します。
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道路補修資材支給 |
自治会が実施する市道又は赤道の補修に使用する資材を支給します。
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グラウンド等砂支給 |
自治会等で使用管理しているグラウンドやゲートボール場等に、補充用の砂を支給します。
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公園補修に関する
資材支給 |
公園の維持管理作業に使用する材料を支給します。
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公共施設管理作業時の機器具貸出 |
自治会等が実施する公共施設管理作業時に使用する機器具を貸出します。
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体育振興行事等の
社会体育備品貸出 |
自治会等の体育振興行事等に使用する社会体育備品を貸出します。
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公園・緑地等の
刈草・枝条処分 |
自治会が管理する公園・緑地の伐採作業で集めた刈草・枝条の処分を市が行います。
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自治会の総会、どうしよう・・・? ~書面議決の文例を作りました~
普段なら、自治会員の方々が集会所に集まり「元気かね?」「最近、顔見んかったで心配しとったよ~」などという声を掛け合いながら行っていた自治会の総会。しかし、最近は新型コロナウイルス感染症の影響で、集まることすらままならない状況にあります。
そこで、自治会の総会を書面で行うことができるような文例集を作成しました。それぞれの自治会の形式に合わせて、自由に編集していただいて構いませんので、ぜひご活用ください。
流れとしては、以下を想定しています。
「総会を書面議決で行う旨の案内文書」⇒「総会の議案書」⇒「書面表決書」⇒「議決結果」
その他、開催方法等でご不明な点がありましたら、地域協働課までお尋ねください。
文例集ダウンロード
〇 案内文書(docx 15KB) (pdf 118KB)
〇 議案書(docx 23KB) (pdf 110KB)
〇 書面表決書(docx 27KB) (pdf 122KB)
〇 議決結果(docx 16KB) (pdf 131KB)
添付ファイル
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