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サイコクヒメコウホネ保全活動

更新日:2021年2月12日

サイコクヒメコウホネ保全とは?

消滅前のサイコクヒメコウホネ

 サイコクヒメコウホネは東帷子薬王寺の境内にある池(通称「弁天池」)に元々生育していた水草で、5~10月にかけてかわいらしい黄色い花を咲かせて、周辺を散策する人たちの目を楽しませていました。

 しかし、平成26年ごろから急に数が減り、翌年にはついに花が咲きませんでした。幸い、数が減り始めた頃に近くの休耕田に一部の株を移植していたため、全滅は避けられましたが、弁天池からは姿を消してしまいました。そこで、薬王寺の周辺の清掃活動をしているボランティア団体「鳩吹山を緑にする会」と環境パートナーシップ・可児は協力して、弁天池にサイコクヒメコウホネを復活させようと平成27年から活動を始めました。

保全活動

 保全活動としては、まず最初に専門家による池の環境調査から始まりました。毎年、岐阜県から生態系保全の補助金を受けながら、池の周辺の環境改善や、害虫駆除、防護柵の設置などを行う一方で、大学との協同で再生のための研究も続けてきました。研究を続ける中で、今までヒメコウホネと考えられていたこの植物は、「サイコクヒメコウホネ」という別種類であったということもわかりました。平成31年度には弁天池への移植も始まり、いよいよ復活に向けて活動が本格化してきました。

 また、保全活動と同時に周辺の散策路を整備したり、保全活動に関する看板を設置するなど、いつかサイコクヒメコウホネの姿を皆さんに見ていただけるよう、啓発活動も続けています。

令和4年度の活動

 令和4年度は、ため池内のザリガニの駆除や、泥の撤去、ため池周辺の散策ルートの整備を行いました。今年度移植したサイコクヒメコウホネの株は、ザリガニの被害を受けてしまいました。移植後の株の保護やザリガニの捕獲方法など、ザリガニの被害対策が今後の課題です。

 来年度は池干しのための底樋の設置や石灰窒素によるザリガニの駆除などを検討しているため、ザリガニ駆除の成果により、サイコクヒメコウホネが復活することが期待されます。

 

 近年は、周辺の整備作業の成果からため池周辺が明るくなり、散歩や野鳥の観察などで訪れる人も多くなっています。春にはツツジ、夏には大賀ハスなど様々な植物が観察できますので、ぜひ足を運んでみてください。

 

令和4年度保全活動 令和4年度サイコクヒメコウホネ