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平成30年度文化芸術創造性活用の効果検証調査

更新日:2020年1月21日

調査概要

背景

 昨今、児童虐待、育児ストレス、孤独死といった社会問題の原因として、親子や高齢者が地域社会でつながりを持てず孤立してしまうことが指摘されている。

 このような社会状況の下、可児市では、可児市文化創造センター・アーラの指定管理者である公益財団法人可児市文化芸術振興財団(以下「財団」)が、孤立のリスクのある人々を社会に包摂するための活動に力を入れた劇場経営を進めている。しかしながら、このような社会包摂活動は、一般にその社会的な価値の「見える化」が難しい。

 そこで、可児市では、財団の社会包摂活動の社会的インパクト評価(以下「SROI評価」)により、効果を定量的に評価し、価値の「見える化」を行った。なお、SROIとはSocial Return on Investment(社会的投資収益率)の略称であり、投資した資本に対して得られた利益を表すROI(Return on Investment:投資収益率)をベースに、社会的な価値のある活動によって得られた利益を貨幣価値に換算したうえで、投資した資本に対する比率を表すものである。SROIは、得られた利益すなわちアウトカム(成果)を定量化したものを、事業の委託料等の投資した資本(インプット)で割ることで算出されることから、1を上回る場合にインプット以上のアウトカムがあったと評価できる。

目的

 本調査では、上記の背景を踏まえ、財団が実施している事業のうち、特に孤立の防止を目的とした3事業の価値の「見える化」を目的として、SROI評価を実施した。

対象事業の概要と調査結果

(1)親子で楽しむワークショップ

項目 内容 
目的 ひとり親家庭の孤立化防止と親子の絆を深めることを目的とする。 
講師 西川 信廣(演出家・文学座)※アシスタントとして女優2名
概要

演劇をツールにしたコミュニケーションワークショップを実施。ワークショップ終了後には子育て経験のある講師と交流。

日程 平成30年11月18日(日曜日)10時30分~13時00分 
参加者・人数 ひとり親とその子 16名 
SROI 1.76 

(2)ココロとカラダの健康ひろば

項目

内容

目的 高齢者が孤立してしまうことを防ぐことを目的とする。
講師

新井 英夫(体奏家・ダンスアーティスト)

Ten seeds(劇・あそび・表現活動)            

概要 ダンスの要素を持ったミニゲームや、即興の寸劇といった、高齢者の健康維持、仲間づくりのためのワークショップを実施。
日程 平成30年10月10日(水曜日)~12月19日(水曜日)

各回1時間 全10回 ※同年4~7月に前期を実施

参加者・人数 高齢者(60歳以上) のべ201人
SROI 3.47

(3)親子de仲間づくりワークショップ

項目  内容 
目的 乳幼児とその親が孤立してしまうことを防ぐことを目的とする。
講師 上記(2)「ココロとカラダの健康ひろば」に同じ
概要 親と子どもが触れ合う体操、輪になって隣の子ども同士が顔を合わせるようなゲーム等、子ども同士のコミュニケーション力、親同士のつながりを深めるワークショップを実施。
日程 平成30年10月3日(水曜日)~12月19日(水曜日)

各回1時間 全6回 ※同年4~7月に前期を実施

参加者・人数  乳幼児(0~3歳児)とその親 のべ152名
SROI  1.46