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アレチウリ(特定外来生物)

更新日:2020年9月4日

アレチウリは「特定外来生物」です!

 アレチウリはウリ科の一年生の植物で、キュウリやスイカなど他のウリ科の植物と同様に長いツルを伸ばします。ツルは、長いものでは10メートル以上にもなります。この長いツルで他の植物に覆いかぶさり、その植物の成長を妨げます。

  • アレチウリの画像1
  • アレチウリの画像2
  • アレチウリの画像3
  • アレチウリの画像4

「特定外来生物」とは?

 海外から入ってきた外来生物のうち、人の命・身体や生態系、農林水産業などに被害を与える侵略的な外来生物を特定外来生物として指定し、飼うことや栽培、保管、運搬、輸入することを厳しく規制しています。代表的な特定外来生物には、アライグマ、ヌートリア、カミツキガメ、ウシガエル、オオクチバス(ブラックバス)、セアカゴケグモ、アルゼンチアリなどがあります。

なぜ「特定外来生物」に指定されたの?

 アレチウリは、発芽の期間が比較的長く、その分多くの種子が発芽します。発芽の時期が遅い個体は種子を付けないことが多いのですが、早い時期に発芽した個体は、5000から20000もの種子を付けることが報告されています。このうちの約7割が発芽すると考えられていますので、年を追うごとに勢力を拡大していくわけです。 旺盛な繁殖力でその個体数を増やし、長いツルで他の植物に覆いかぶさり、大きな葉を広げて日光をさえぎってしまうので、それまで多様な植物が生育していた場所が、一面のアレチウリ畑に変わってしまいます。

 多様な植物の生育環境が奪われないようにするため、環境省において、平成18年2月に「特定外来生物」に指定されました。
 

処理をする場合は?

 もっとも原始的な方法ですが、抜き取りが一番効果的です。(成長した茎や実にはトゲがありますので注意が必要です。)

 アレチウリを駆除するためには、適切な時期に抜き取る必要があります。早い時期に発芽した個体は、5000から20000もの種子を付けると言われているため、アレチウリが種子を付ける前に抜き取ることが大切になります。
 また、ツル性植物のアレチウリは、10メートル以上もツルを伸ばすことがあり、また、成長すると細かいトゲで覆われるようになるため、早い段階で抜き取ることが駆除を容易にします。
 アレチウリは発芽の期間が比較的長いので、一度抜き取った後でも、土壌の中に残っていた種子がまた発芽します。このため、年に数回駆除を行う必要があります。
 こうして入念に駆除しても、土壌の中に残っていた種子が翌年になって発芽することもあります。アレチウリを完全に駆除するためには、何年にもわたって根気強く抜き取ることが必要です。

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