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ヒアリ(特定外来生物)

更新日:2020年10月6日

ヒアリは「特定外来生物」です!

「特定外来生物」とは?

  海外から入ってきた外来生物のうち、人の生命・身体や生態系、農林水産業などに被害を与える侵略的な外来生物を特定外来生物として指定し、飼うことや栽培、保管、運搬、輸入することを厳しく規制しています。代表的な特定外来生物には、アライグマ、ヌートリア、カミツキガメ、ウシガエル、オオクチバス(ブラックバス)、セアカゴケグモ、アルゼンチンアリなどがあります。

 なぜ「特定外来生物」に指定されたの?

  生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害の防止を目的に、外来生物法では特定外来生物を指定し、これらの生きた個体を持ち運んだり、飼育したりすることを禁止しています。ヒアリについては人の生命または身体に関わる被害があることから、特定外来生物に指定されています。

防除の方法は?

  ヒアリに対して、むやみな駆除は行ってはいけません。ヒアリだけでなく日本にもともといる在来のアリも駆除してしまう恐れがあるからです。在来のアリは生態系の維持に重要な役割を担っており、すべてのアリを駆除してしまうことは、日本の生態系を壊してしまうことにつながります。
 したがって、駆除については発生状況に応じて、巣穴に熱湯を注ぐ、巣に液剤を散布する、毒餌(ベイト剤)を巣の周辺・ヒアリの行列に設置するなど適切に実施してください。

 生息箇所

  現在までにヒアリは、海外からの輸送用の貨物コンテナなどから発見されており港湾付近での報告が多く、可児市では確認報告はありません。
  ヒアリは、農耕地や公園など開放的な草地や裸地に巣(アリ塚)を作るといわれています。巣(アリ塚)は直径25センチから60センチ、高さ15センチから50センチ程度のドーム状の形状をしており、最大で高さ90センチ、深さ180センチに達します。

 ヒアリの特徴

・巣近くの縄張り内に近づくと巣から大挙して出てきて攻撃してくる
・毒を持っており、働きアリの大きさは2.5ミリから6.5ミリ程度
・赤っぽくツヤツヤしており、腹部の色は暗め
・特徴が似たアリが多く、肉眼でのヒアリの確認は難しい

 ヒアリの写真(環境省チラシ)      ヒアリの巣(アリ塚)の写真(環境省チラシ)  
葉っぱの上のヒアリヒアリが作る大きなアリ塚
 

刺されたときの症状

 刺された瞬間は熱いと感じるような、激しい痛みが走ります。数分から数10分後には刺された部分を中心に腫れが広がり、部分的、または全身にかゆみをともなう発疹(じんましん)が現れることがあります。また、息苦しさ、声がれ、激しい動悸やめまいなどを起こすことがあり、進行すると意識を失うこともあります。これらの症状が出た場合には重度の即時型のアレルギー反応「アナフィラキシー」である可能性が高く、処置が遅れると生命の危険も伴います。

 やがて刺された痕がかゆくなり、10時間ほどたつと膿ができます。

刺された時の処置

・刺された直後は20、30分程度は安静にし、体調の変化がないか注意しましょう。軽度の症状のみであり症状が悪化する様子がなければ、慌てて病院で受診する必要はありません。
・容体が急変した場合は、とにかく一番近い病院で受診します(救急受け入れのある病院であればなお良い)。「アリに刺されたこと」、「アナフィラキシーの可能性があること」を伝え、すぐに治療してもらいます。
 

リンク

   岐阜県内におけるヒアリ・アカカミアリ(岐阜県ホームページ)  
  環境省資料「ストップ・ザ・ヒアリ」(PDF:6.8MB)
  

ヒアリの疑いがあるアリをみつけたら

 ヒアリの疑いがあるアリを見つけたら、危険が及ばない範囲で一部の個体を殺虫剤等で駆除後、死がいを保管してください。保管したアリについては、市で引き取りをしてヒアリであるかどうかの同定を行いますので可児市環境課(0574-62-1111 内線3403・3404)へ連絡してください。
  ヒアリであることが確認された場合、巣や集団ごと適切な駆除をお願いします。

 ヒアリの簡易的な見分け方(pdf 139KB)