本文にジャンプします

台風の基礎知識

更新日:2021年1月29日

台風とは

 熱帯の海上で発生する熱帯低気圧のうち、中心付近の最大風速がおよそ17m/s以上になったものを「台風」と言います。

台風の強さ

階級

最大風速

 強い  33m/s以上~44m/s未満
 非常に強い  44m/s以上~54m/s未満
 猛烈な  54m/s以上

台風の大きさ

階級

風速15m/s以上の半径

 大型(大きい)  500km以上~800km未満
 超大型(非常に大きい)  800km以上

台風に伴う風・雨の特性

 風は中心に向かって反時計回りに吹き込み、進行方向の右側が風が強くなっています。雨は中心付近と中心から200~600km付近に降雨帯があり、雨を降らせます。

 また,日本付近に前線が停滞していると、前線の活動を活発化させ、大雨となることがあります。

 

風の強さと被害の程度

平均風速(メートル毎ビョウ)

 予報用語

被害

10以上15未満

 やや強い風

 風に向かって歩きにくくなる。

 傘がさせない。

 樹木全体が揺れる。

 電線が鳴る。

 取付の不完全なトタンや看板が飛び始める。

 15以上20未満  強い風

 風に向かって歩けない。

 転倒する人も出る。

 小枝が折れる。

 ビニールハウスが壊れ始める。

20以上25未満

 非常に強い風

 身体をしっかり確保しないと転倒する。

 車の運転を続けるのは危険。

 鋼製シャッターが壊れる。

 飛んできたもので窓ガラスが割れる。

25以上30未満

 非常に強い風

 立っていられない。屋外は危険。

 樹木が根こそぎ倒れ始める。

 車の運転は危険。

 ブロック塀が壊れ、取付不完全な屋外外装材がはがれ飛び始める。

30以上

 猛烈な風  屋根が飛ばされ、木造家屋の全壊が始まる。

1時間の雨量と降り方

1時間雨量(ミリメートル)

雨の降り方

災害発生状況

10以上~

 20未満

ザーザーと降る。

地面一面に水たまりができる。

長く続くときは注意が必要。

20以上~

 30未満

どしゃ降り。

傘をさしていても濡れる。

寝ている人の半数くらいが雨に気付く。

車はワイパーを早くしても見づらい。

側溝や下水、小さな川があふれ、小規模な崖崩れが始まる。

30以上~

 50未満

バケツをひっくり返したように降る。

道路が川のようになる。

高速走行時、ハイドロプレーニング現象(※)が起こる。

山崩れ・崖崩れが起きやすくなり、危険地域では避難の準備が必要。

都市では下水管から雨水があふれる。

50以上~

 80未満

滝のように降る。ゴーゴーと降り続く。

傘は全く役に立たない。

水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。

車の運転は危険。

都市部では、地下室や地下街に雨水が流れ込むことがある。

マンホールが噴き出す。

土石流が起こりやすい。

多くの災害が起こる。

80以上~

息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる。

雨による大規模な災害が発生する恐れが強く、厳重な警戒が必要。

※ハイドロプレーニング現象:車輪と路面の間に水膜が生じ、ブレーキが効かなくなる

このページは気象庁のホームページを参考にしています。

さらに詳しい内容は、気象庁のホームページをご覧ください。

リンク